ビール会社がクルマの燃料を開発!

サトウキビなどからとれるバイオエタノールの利点とは?

2006.03.23 THU

ガソリンを補完するクルマの燃料として、注目を集め始めているものがある。それがバイオエタノールだ。エタノールとは、お酒の成分でもある、アルコールの一種。そして、バイオエタノールとはサトウキビやトウモロコシなど、植物から作られるエタノールのことである。通常はこれをガソリンと混ぜて、燃料として使う。ブラジルやアメリカを中心に製造・利用が進んでおり、特にブラジルにはバイオエタノール100%の燃料で走れるクルマもあるという。

バイオエタノールには大きな利点が2つある。植物は光合成によって、大気中の二酸化炭素を吸収し、固定している。バイオエタノールを燃やせば、二酸化炭素が出るが、それはもともと植物が吸収したものだから、差し引きゼロ。石油などの化石燃料と違って、大気中の二酸化炭素を増加させない。地球温暖化問題に貢献するのだ。

また、石油は掘り尽くして枯渇する心配があるが、バイオエタノールは毎年植物を新たに育てればいいから、その心配がない。

日本ではバイオエタノール普及が遅れているのだが、そんななか、開発に奮闘しているのがビール会社のアサヒビール。なんでビール会社が燃料開発なんだろう?

「当社は、基幹である酒類事業から派生した技術や素材をもとにした事業展開も行っています。バイオエタノールは、当社のお酒造りのノウハウを環境への貢献に生かせるということで、研究を始めました。この1月から沖縄県・伊江島でバイオエタノール製造・利用の実証実験を行っています」(アサヒビール広報部)

なるほど、エタノールはお酒に入ってるものですからね~。バイオエタノールは製造コストに問題があるが、同社は九州沖縄農業研究センターと共同で、従来より多くのバイオエタノールがとれるサトウキビを開発。低コスト製造にメドをつけたという。

そのうち、燃料もイモがいい、ムギがいい、イヤ、オレはコメだ! なんて話す時代が来るのかもしれませんね!?

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