「火中の栗」ライブドアを拾ったあとは…

USENがライブドアを買収!?宇野社長の経営手腕はいかに?

2006.05.25 THU

今月8日、6月の臨時株主総会で承認を求めるとみられていたUSENとライブドアの株式交換による経営統合が、年内は見送りになったと発表された。

USENの宇野康秀社長は個人で今年3月、ライブドアの株12・75%を約95億円でフジテレビから取得し、ライブドア支援に乗り出した。子会社化は先送りとなったが、USENはすでに同社が運営するインターネットの無料放送チャンネル「GyaO」などに関して、ライブドアとの業務提携を進めている。IT業界に詳しいジャーナリストの井上トシユキ氏は、宇野社長についてこう語る。

「楽天の三木谷社長とはゴルフ仲間です。人心掌握に長けているのか、宇野氏を悪く言う人はいません。父親の興した会社を立て直したことで、世間のイメージもいい」

USENは、映画配給会社のギャガ・コミュニケーションズやレコード会社のエイベックスと資本・業務提携をしている。宇野社長はさらにライブドアを加えることで、何を狙うのか。

「今回、宇野氏が個人で株を買ったのは、会社がその負担に耐えられないから。訴訟のリスクは抱えていても、ライブドアの約1450億円ともいわれる資産は、06年2月の中間決算で経常赤字となったUSENにとっては魅力的でしょう。また、ポータルとして一人勝ちの状態にあるヤフーとの差を詰めるためにも、ライブドアを必要としているのではないでしょうか」(同)

一方、4月27日に保釈となり、現在は7月に控えている公判の準備に没頭していると伝えられるライブドア前社長の堀江貴文氏は、USENとライブドアの統合にどう絡んでくるのか? 前出の井上氏も、「ホリエモンの持ち株約17%がどこに行くのかが、経営統合に向けた今後のキーとなるでしょう」とその行方に注目している。 IT社長たちのよきアニキとも言われる宇野社長。この買い物を自社でどう活かすのか、次の動きが待たれる。

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