「プチバブル」といわれてますけど…

80年代後半のバブルって、どんな時代だったの?

2006.07.06 THU

「仕事せんでも飲んでるだけで儲かった」と、先輩たちが口をそろえる羨ましい時代があった。地価と株価が上がり続けた80年代後半~90年代初頭のバブルの時代だ。企業も個人も、土地と株の転売で儲けたお金でさらに土地と株を買い漁った。庶民が高級車に乗り、銀行では金利10%の商品に列ができ、スーパーでは高いものから順になくなった。

バブル絶頂期に大手ゼネコンに就職したN氏は当時をこう振り返る。

「どの会社も人手不足で、新人を一人でも多く採るのに必死でした。会社説明会の後に料亭で接待されたり、交通費といって5万円持たされたり、就職活動は天国でしたよ。内定後の拘束もすごかった。旅館で1週間カンヅメの接待漬けで、毎日酒を飲まされた。別の会社の友達は、グアムにゴルフ旅行に連れていかれました」(N氏)

次は、当時キャンギャルをしていて、お金持ちとの交際が多かったM子さん(現在はグラフィックデザイナー)の証言だ。

「会員制のディスコがお金持ちに人気でした。最初は10万円程度だった会員権の値段が、ディスコが増えるにつれて上がって、私が聞いた一番高い会員権は1000万円。九州でも北海道でも電話したらリンカーンコンチネンタルで迎えにくるって待遇。友達の彼氏だった不動産屋は1年のお小遣いが3億円て言ってました。『今から来ない? ハワイにいるんだけど』って私にもよく電話がかかってきた。行ってみると、ほかにも電話で呼ばれてきた人が何人もいて、みんなその不動産屋のおごりでした」(M子さん)

バブル期を象徴する大ヒット曲は「踊るポンポコリン」。そう、まさに誰もが踊りを踊っていた時代だったのである。

この1年、日経平均株価は右肩上がりで1万5千円に迫り、「プチバブル」といわれている。が、バブル期の日経平均は3万8千円を超えていた。株価も世相も本家バブルと比べたら足元にも及ばない。いや、及ばなくていいんだけど。 

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