国際収支? 経常収支? 資本収支?

新聞によくある「××収支」違いがわかると日本がわかる?

2006.07.13 THU

日本は世界の国々と貿易などの経済活動をしている。当然、モノを輸出したり投資をされたりすると収入があり、逆にモノを買ったり投資をしたりすれば支出がある。「国際収支」とは、その全体の状況(収支)を示すもの。国際収支はふたつのものから構成される。〈国際収支=経常収支+資本収支〉

貿易などモノやサービスにかかわる流れが「経常収支」。経常収支は次の3つの収支を合算したものからなる。

〈貿易収支+所得収支+サービス収支〉

「貿易収支」=モノの輸出入を集計したもの(日本は黒字が多い)

「所得収支」=外国への投資から生まれた収益をまとめたもの(これも黒字が多い)

「サービス収支」=海外旅行などの収支をまとめたもの(例えば日本への観光客よりも、外に出る日本人が多いので赤字が多い)

一方の「資本収支」とは、国債などへの投資や直接投資などに関して、日本が海外にどのくらい行っていて、逆にどのくらい受け入れているかの状況を把握するもの。

国際収支は、簿記の原理を使って作成されているので、収支は最終的にプラスマイナスゼロになる。つまり、

〈経常収支+資本収支=0〉

そして日本の状況はというと、

〈経常(黒字)+資本(赤字)=0〉

モノやサービスは輸出超過で、資金は流出状態。つまり、輸出で稼いだお金を外国に貸し出しているという状況だ。逆に発展途上国となると、経常収支が赤字で資本収支が黒字となる。外国から資金を借り入れ、輸入代金をまかなう状態、というわけ。
ちなみに日本の2005年の国際収支のトピックスは、貿易黒字の縮小と所得収支の拡大で両者が逆転したこと。原油高によって輸入額が膨らみ、経常収支の黒字を減らした一方、企業や個人が海外投資から得る収益が高まり所得収支を拡大させた。

〈日本は貿易立国から投資立国へ移行中〉

国際収支からは、こういう変化が見えてくる。            

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト