リーマンブラザーズにゴールドマンサックス…

「投資銀行」って普通の銀行とどう違うの?

2006.10.12 THU

「うまくお金を運用したい!」。そこで今回は、ニュースで目にする投資銀行とやらを使い、思い切って自分の資産を運用できないものかと考えてみました。ところが、投資銀行を探して街を歩いてみても、どこにもない! 誰も相手にしてくれない! なぜ?

「投資銀行とは、証券会社の形態のひとつ。法人相手の業務なので個人相手の窓口はありませんよ」と教えてくれたのは、投資銀行を舞台にした『投資銀行青春白書』(ダイヤモンド社)を執筆した保田隆明さん。

つまり投資銀行 証券会社ということ。証券会社の中でも、企業相手に資金調達のアドバイスを行う会社・部門が投資銀行なのだ。なぜ投資“銀行”かというと、普通の銀行も投資銀行も、お金が欲しい企業に対して資金調達の手伝いをするから。銀行は預金者から預かったお金をもとにして“融資”を行うが、投資銀行は企業に対して株式や社債の発行による資金調達を提案することで資金集めの手助けをするのだ。

例えば、新しく工場を作るためにお金が必要な企業があるとする。投資銀行はその企業の財務状況を分析し、株や社債の発行など最適な資金調達を提案する。また自前の工場を作るよりも、すでに工場を持っている企業を買収する方が望ましい場合はM&Aの提案も行う。投資銀行がM&A関連のニュースでよく取り上げられるのは、M&Aの裏で活躍しているからなのだ。

先日話題になった北越製紙と王子製紙のニュースもそう。王子のM&Aアドバイザーである野村證券は、工場を保有している北越の買収を提案した。

「企業の目的は、収益を上げて企業価値を高めることにあります。事業拡大や新製品の開発などによって企業価値を高めたい企業に対し、投資銀行はM&Aや資金調達方法を提案することで、目的達成の手助けをしているのです」(保田さん)

“銀行”といえどもお金を預かるわけではない。投資銀行は、黒子となって企業を支えているのである。

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