似ているようでまったく違う?

宣伝部と広報部の仕事って、どう違うの?

2006.11.09 THU

日本PR協会が、広報の資格制度を創設した、というニュースを見て、本誌編集スタッフがポロリ。「広報と宣伝って、似てるけど、どう違うんですか?」。たしかに。ここは広報宣伝の専門家に、ということでテレビのコメンテーターとしてもおなじみの『宣伝会議』編集長、田中里沙さんに聞いてみた。

「宣伝も広報も、商品や企業を人々に認知させるのが役割です。ただし、宣伝がメディアを有料で使い、訴求したいことをストレートにアピールしていくのに対し、広報は新聞や雑誌の記事や報道として紹介されるもの。ここが最もわかりやすい違いです」

宣伝が費用をかけて自由に言いたいことを伝えられるのに対し、広報は記者などが間に入り、ワンクッションをおいたアピールになる。つまり、自分の都合のいいように伝えてもらえるとは限らないということだ。では、仕事の中身としてはどう違う?

「宣伝部は、広告代理店や制作会社などと、様々な広告物を実際に作っていくのが基本的な仕事。テレビCM、雑誌広告、新聞広告、チラシ、カタログ、POP、ポスター、DM、イベントやパッケージ、Webサイトなどなど。一方、広報部の仕事は、大きく分けて3つ。新聞やテレビ、雑誌などメディアとの円滑な関係作り、企業や商品のトピックスを書面などで発表するニュースリリースの作成、そして取材を受ける機会を数多く作っていく活動です」

宣伝部の仕事が“広告制作物”というモノに帰結するのに対し、広報部の仕事は、“メディアに取り上げてもらう”というヒトに帰結する、ということか。ちなみに広告と広報の中間的な位置づけとして、“編集タイアップ広告”がある。一見、記事に見えるが、よーく見ると広告、というもの。

「広報と宣伝は、近いようで全然違う業務です。しかし、それは会社から見たときの話。生活者の思いは、役に立つ情報がほしいということ。実は宣伝と広報をいかに連携させるかこそ、今の企業の課題なんです」

この違い、けっこう深い。


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