ローンと投資では考え方が逆に!?

固定金利と変動金利その仕組み、理解してる?

2007.02.15 THU



イラスト:牧野良幸
金利は大きく分けて固定金利と変動金利の2種類がある。その違いを、まずはお金を借りる立場から、住宅ローンを例に考えてみよう。

住宅ローンには借入時の金利がずっと変わらない固定金利型、市場金利に応じて半年ごとに金利が変わる変動金利型、さらに固定金利選択型がある(詳細は下表参照)。

同じ時点で比べた場合、変動金利型の方が固定金利型より金利が低いことが多い。けれど、市場金利が上がっていけば、それにつれて変動金利型の金利は上がり、返済総額が増えていく。借入時点の金利が継続適用される固定金利型より、返済総額が増えてしまうリスクがあるのだ。

「06年夏に日銀はゼロ金利を解除しました。一度利上げすると、その方向へ金融政策は数年続く傾向があるので、今は緩やかな金利上昇局面と考えられます。こんな時は固定金利型を選ぶのがセオリーだし安心です」(ファイナンシャルプランナー深野康彦さん)

逆にお金を投資・運用する立場から、個人向け国債を例に考えてみよう。

個人向け国債は文字どおり、個人向けに発行されている国債。これを買うと半年ごとに利子が支払われ、満期になれば元本が戻ってくる(日本国が破たんしない限り)。

個人向け国債には満期5年の「固定5年」と満期10年の「変動10年」がある。今年1月発行の国債の金利は固定5年の方が高いが、この金利は5年間固定で変わらない。一方、変動10年は半年ごとに長期金利に応じて金利が変わるので、結果的に固定5年を上回る金利になることもある。

「個人向け国債を金利上昇局面で買うなら、変動金利の変動10年を選ぶのがセオリーでしょう。ただ、日銀が利上げするスピードが遅いと、結果的には変動10年より、固定5年の方が利益が多かったということも考えられます。だから、どちらも半分ずつ買うのがいいと思いますよ」(深野さん)

固定金利を選ぶか、変動金利を選ぶかは借りる立場と投資運用する立場でセオリーがちょうど逆になるのである。


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト