日本語版は2007年中に公開予定

「セカンドライフ」に企業の注目が集まっているワケとは

2007.04.26 THU

インターネット上の仮想世界で、“第2の人生”をおくれるオンラインサービス「セカンドライフ」への注目が過熱気味だ。昨年11月の段階で160万人だったユーザー総数は、すでに560万人を突破。比率的にはアメリカ、ドイツ、フランスのユーザーが多いが、日本人ユーザーも増加しているようだ。仮想世界には「ueno」「shinjuku」「akiba」といった身近な街の名前が付けられた土地(SIMと呼ばれる)が誕生しており、日本人が集まって交流できるコミュニティとして機能し始めている。

一方で、ユーザー以上にヒートアップしている印象なのが、仮想世界に続々と進出している大手企業たちだ。自社用の土地を購入した企業は、そこにショールームや支社を建設し、新製品にそっくりの3Dアイテムを配ってプロモーションしたり、イベントを開催して参加者とディスカッションしたりなど、バラエティ豊かな活動を行っている。これらは、先鋭的な企業イメージをアピールするPR戦略であるとともに、情報に敏感なユーザーの反応を現実のサービスに反映するための、マーケティングの新しい試みでもあるようだ。

「時間コストや移動コストが限りなく小さい仮想世界で、自由度の高い活動ができることがセカンドライフの魅力です。また、広告との相性が良く、独自のビジネス展開も可能であることから、今後は新たな経済圏としての可能性も期待されています」(企業のセカンドライフ進出を支援する会社、メルティングドッツの浅枝氏)

だが、企業の参入ラッシュに不満をもつユーザーもいる。なかでも「セカンドライフ解放軍」を名乗る一部の集団は、マーケティング主体の企業活動がセカンドライフの理想に反すると主張し、街中で爆弾事件を起こすなどの破壊活動で抗議しているとか(仮想世界なので怪我人はいない)。

現実の経済社会とリンクする異例の仮想世界だけに、ユーザーも感覚を新しくしないとついていけないかも。


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