サービス評価ランキングで

中部国際空港が世界6位になったワケ

2007.05.10 THU



写真提供/時事通信
世界の国際空港の2006年サービスランキングで、愛知県の中部国際空港が、参加した81の空港のなかで総合6位を獲得した。年間旅客数が500万から1500万人規模の25空港のなかでは、05年に続き1位だった。

ランキングを作ったのは、国際空港評議会(ACI)。調査は03年から行ってきた。国際線の出発旅客約1500人を対象に年4回のアンケートを実施、空港までの交通や、空港内の案内のわかりやすさ、飲食施設、接客態度など22項目を評価してもらっている。中部国際空港で特に評価が高かったのは、空港全体の雰囲気の良さや、ターミナルビルの清潔さだった。

通称「セントレア」中部国際空港は、2005年2月に開港した。成田空港、関西空港と並ぶ大規模国際空港であり、那覇、新千歳、関西、羽田に次ぐ24時間空港。3500mの滑走路を持つ。だが開業時に話題になったのは、空港内に意外な商業施設ができたことだった。日本の空港初の展望温浴施設、つまり銭湯なのだ。巨大な飛行機の離発着を眺めながら湯船でゆったり、なんてことができる。さらに、本格的な結婚式が空港内でできてしまったりもする。

名古屋出身の知人に聞いてみると、多くの愛知県民が、飛行機を利用するわけでもないのに、セントレアを見に行ったという。なんたって名古屋駅から近い。名鉄の快速特急を利用すれば、わずか30分ほどなのだ。そして施設の充実ぶりと美しさに感嘆し、また名古屋に戻る。アンケートで空港の雰囲気が良かったというのは、実はこうした人たちのゴキゲンぶりが、実際の空港利用者にもひしひしと伝わったのではあるまいか。雰囲気がよくなるのも当然なのである。

それを考えると、首都圏近郊の人たちが向かう国際空港は、残念ながらゴキゲンとはならないのである。なんたって、東京から行くだけで2時間。古いし、混雑もすごい。首都圏の国際空港のあり方も、ようやく議論が始まっている。さらなる快適な空港づくりを、期待したい。


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