今夏、エタノール混合ガソリンが販売開始

大手企業が続々と参入中!バイオ燃料ビジネス最前線

2007.05.10 THU

ガソリンにバイオエタノール(バイオ燃料)を3%混合した「E3」が、大阪を中心としたガソリンスタンド各所で8月初旬から販売されることが、先ごろ環境省より発表された。

バイオエタノールは主にサトウキビやトウモロコシなどを発酵させて作られる。植物は光合成時にCO2を吸収するため、バイオエタノールを燃焼してもCO2排出量は理論的にはプラマイゼロ。地球温暖化防止に有効な石油の代替エネルギーとして世界的に注目されている。バイオエタノール先進国のブラジルやアメリカに追随、日本も実用化への第一歩を踏み出すわけだ。

「原油高という背景もありますが、一番の目的はCO2の抑制。京都議定書による日本の目標では温室効果ガスの国内総排出量を2012年までに基準年(90年)比6%減らすことですが、05年度で8.1%増。残すところ5年間で都合14.1%減を達成しなければならず、いよいよ本腰を入れ始めた状況といえるでしょう」(月刊『環境ビジネス』高田正規編集長)

現在、国内におけるバイオエタノールの製造および実証試験は内閣府、農水省、経済産業省、環境省、各地方自治体と様々な業種の企業が協同で進めている。アサヒビールは、従来種より高バイオマス量のサトウキビの開発からエタノールの製造までの実証実験を日本で初めて一貫して行っている。大阪府堺市では大成建設など5社の共同出資で「バイオエタノール・ジャパン・関西株式会社」を設立。今年1月には世界初、建築廃材からエタノールを生産する工場も完成した。ホンダはRITE(※)と共同で、エタノールの抽出が難しかった稲ワラなどに含まれるセルロース類を利用する技術を確立している。

前述の通り、日本は建築廃材や食品廃棄物、食用以外の植物の葉や茎の再利用を推進しているのが特長だ。当面の「E3」供給量は、最大でガソリン自動車4万台分とのこと。我々にもできる身近なエコ活動の、さらなる普及拡大に期待したい。


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