日本への旅行者も急増中

中国の“富裕層”は、すでに1億人を超えた?

2007.05.24 THU


以前から気になっていた。新宿のデパートに行くと、日本語のアナウンスの後に中国語が流れるのである。中国からの旅行者が日本の百貨店で買い物? 中国国家統計局の発表では、平均年収は20万円にも満たないはず。だが、この平均がくせ者。あくまで平均、なのだ。実は日本よりはるかに“格差”がある中国。富裕層がすでにものすごい数いるのである。

中国人の所得は、そもそも把握が難しいといわれる。一部にデータはある。例えば、100万ドル以上の金融資産を持つのは32万人。不動産を含めた総資産100万ドルは500万人。だが、これは超お金持ちの人たちのデータである。そこで、参考になりそうな数字を見てみると…。06年の中国国内の自動車販売台数は700万台を超えて世界第2位。ピアノを習う子どもは1000万人。海外渡航者は2900万人…。どうやら、富裕層はかなりの数いるようなのだ。実際、上海など都市部には高級ブランドのブティックが軒を並べ、それこそ平均年収ほどの商品が次々に売れていく。すでに様々な機関や企業が“富裕層”という定義で数字を挙げているが、4000万人、5000万人、6500万人など、バラバラながらケタ違いの数字なのである。

香港に暮らす日本人ビジネスマンから聞いたのは、すでに人口の6、7%が富裕な消費層だという話だった。割合としては、それほど多いとも思えない数字かもしれない。だが、中国の場合は人口が13億人なのだ。計算すると、1億人近くがすでに富裕層になる。なんと、日本の人口ほどもいるのだ。億万長者も実は数千万人いるという。

今やオーストラリアで最もお金を使う観光客は中国人で、一人当たりで日本人の3倍になるといわれる。また、パリのブランドショップも、中国語を話せる店員は当たり前のようにいる。日本人と同じレベルどころではない。日本人よりはるかにお金持ちの中国人が数多くいるのだ。観光客を世界に送り込むお金持ち大国。それが中国のもうひとつの顔なのである。

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