公共性の高さがキーワード?

日本の自動販売機は人に優しい機械だった!?

2007.06.14 THU



写真提供/時事通信
日本は、自動販売機天国だ。街をちょっと歩けば、何台も自販機が見つかる。こんな国は、日本以外にない。その大半は清涼飲料水の自販機だが、タバコ、お酒、おでん、ラーメン、寿司、焼肉のタレ、傘、新聞、コンドームと扱う商品は多種多様。最近では、容器や液晶モニターを広告媒体とすることにより、無料で飲料を提供する自販機まで登場している。

このように、商品サービスといったソフト面も充実している日本の自販機だが、その高い普及率を利用して、公共性の高い取り組みも行われている。代表的なものが、災害時に無償で飲料を提供するシステムだ。

「管理者が遠隔操作で自販機のロックを外すフリーベンド機能搭載の自販機も導入されていますが、直接、管理者がロックを外しにいくというところもあります。普段ニュースなどを流している電光表示版付き自販機には、災害時に警報や避難指示、避難場所の情報をリアルタイムで提供するものもあります」(日本自動販売機工業会)

確かに、これだけ生活に密着していれば、自販機は立派なインフラである。利用しない手はない。ほかには、どんな取り組みがあるのだろうか。

「通学路などの自動販売機に、防犯カメラが設置されていたりしますね。台数は少ないのですが、AED(心臓電気ショックの機械)が内蔵されている自販機までありますよ。収益金の一部を寄付する自販機もありますし、募金ボタンを押すとつり銭の一部が募金としてストックされる方式のものも話題になりました。自動販売機が、社会貢献もできるような機械になれば、と私たちは考えています」(同)

技術的にも最近の自販機は、消費電力を大幅に抑えたり、冷媒に使うフロンをオゾン層を破壊しない種類のものに転換したりと、環境にキチンと配慮している。どこにでもあるものだからこそ、日本の自販機は公共性を大事にしているのだ。


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