成長力を支える源泉は?

BRICsの一角、ブラジルの隠れた実力

2007.06.21 THU



写真提供/AFLO
BRICsといえば、今やもう常識ともいえる成長国群。世界一を次々に塗り替える中国、IT産業の成長も著しいインド、豊富な資源でも影響力を高めるロシア。しかし、残る一国ブラジルについては、サッカーやカーニバルは思い浮かぶものの、なかなか成長国としてのイメージがわいてこない、という人も少なくないかもしれない。実際、経済成長率は05年で2.3%に過ぎない。

そもそもBRICsには、3つの大きな共通点があるとされる。面積が広いこと。人口が多いこと。そして恵まれた国土を持つことだ。だからこそ、今後の大きな成長が見込める。その視点でブラジルを見てみると、国土の面積は世界第5位、人口もすでに世界第5位の国なのだ。05年のGDP7941億ドルは世界10位。しかも南半球の国としては最大。実はすでにかなりの大国なのである。そして恵まれた国土について知ると、今後の潜在力がうかがえる。

例えば農産物。コーヒーを筆頭に、オレンジ、砂糖などが、生産・輸出ともに世界一。ブラジル全土8億5149万ヘクタールのうち、農用地面積は実に国土面積の31%にあたる2億6358万ヘクタールにもなる。ちなみに日本の農業用地は約500万ヘクタール。将来の世界の食糧基地はブラジルだ、という声も多い。

また、資源も豊富だ。世界最大の埋蔵量を誇る鉄鉱石をはじめ、錫、ボーキサイト、マンガン、ニッケルなど、様々な鉱物資源で世界有数の生産国になっている。しかも、石油の採掘国でもあり、2007年には輸出超過に転じるといわれている。掘れば出る、植えれば育つ、国なのだ。

さらに企業も頑張っている。世界最大級の鉄鉱石生産企業リオドセは、ニッケル生産世界2位のカナダのインコを180億ドルで買収した。150人乗り以下の小型ジェット機の分野で世界一のシェアを誇るエンブラエルもブラジル企業だ。恵まれた環境と存在感のある企業群。今後、もっともっと知りたい国、である。


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