新聞社の新ニュースサイトが続々オープン

紙とWebの特性を生かしたニュース記事の「見せ方」とは?

2007.10.26 FRI


紙とWeb、両方のニュースを上手に使いこなせば調べ物上手に!
産経グループとマイクロソフトが提携し、産経新聞のWeb版「MSN産経ニュース」を10月1日からスタートさせた。スクープ記事があれば、新聞の発行を待たずに掲載する方針を掲げるなど、Webならではの速報性を生かした配信形態が話題だ。

また、毎日新聞社も負けじと、ニュースサイト「毎日jp」をスタートさせた。こちらは外部ブロガーや他社が提供するコンテンツを取り入れたのが特徴。ほかにも日本経済新聞社、朝日新聞社、読売新聞社が提携し、3社のニュース記事の読み比べができるポータルサイトを来年1月にオープンさせるという話もあり、ここへきて新聞各紙のネットを巡る競争が一気に過熱してきたのである。

そして、我らが「R25.jp」も、9月からWebオリジナルの記事「L×R」(リンクレビュー)を配信しはじめた。これも何かのご縁!?というわけで、新聞社ならではの、記事を読ませるテクニックがあれば、ぜひ知りたい。そして教えてほしい…。そこで、紙とWebの特性を生かした記事作りの秘訣を、MSN産経ニュースを制作する産経デジタル編成本部、近藤部長にうかがっちゃいました。

ズバリ、Webで掲載する際の「見せ方」のポイントって何かあるんでしょうか…?

「一番に言えるのは見出しを強めることです。Webはユーザーの関心をそそらなくては読まれない媒体なので、求心力の強い単語を使うようにしています。見出しは必ずしも本文の要約でなくていいわけですから、記事の中から印象的なソースをピックアップして、思わずクリックしたくなるような見出しをつけています」

そう言われて産経新聞本紙とウェブを比べてみると、たしかに同じ記事でも見出しが違うものも多数! ちなみにクリック数の多い見出しって?

「万引きの記事の見出しに“ポロリ”という単語を使ったときはたくさんの方にクリックしていただきましたね(笑)。本紙に掲載したら間違いなく小さな記事ですが、見出しが多少思わせぶりだったことで、ユーザーの関心を集めることができたんでしょう」(同)

なるほど。そんな見出しだと、確かに「思わずクリック」したくなっちゃうかも。例えば本紙とウェブで掲載する記事を振り分けたりすることもあるんですか?

「多くは同じ記事ですが、スペースの都合で本紙では掲載できなかった記事をWebのみで掲載したり、写真点数を増やしたり、改行を加えるなど、Webならではの自由度を活用して読みやすい構成を心掛けています。またMSN産経ニュースはニュース配信の新しい形だと考えているので、同じ記事を掲載する際は漢数字をWeb用にアラビア数字に改める程度体裁を整えるだけ。基本的に本紙との書き分けはせず、つかんだニュースをその特性に合わせて提供することが重要なんです」(同)

一例としてMSN産経ニュースでは、カメラが入り込めない重要裁判での冒頭陳述をテキストでライブ配信したり、政治家の会見内容を全文掲載するなどして、その長所を発揮している。また、Webのみで連載中のインターネットに関する記事が人気で、後日一部が本紙に掲載されるのだとか。

要するに紙とウェブには、それぞれ特徴があり、補い合うような関係にある。だから、紙の新聞とWebの両方を活用するのが、一番効果的な利用法だという。いやはや、勉強になりました!

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