煽りあいになっちゃうのはナゼか

ビジネスにも役立つ?ネット議論のコツを知りたい!

2007.12.14 FRI


掲示板が荒れてくると、当事者たちの発言は加速するが、次第に参加するユーザーが減り、場が閑散としてしまう
ネット上のいたるところにある大小の掲示板では、興味や趣味を同じくする無数の人々が情報交換や会話を楽しんでいる。しかし、些細なキッカケで意見が食い違うと、たちまち感情的な批判と反論の応酬に発展し、周囲を巻き込んで大荒れに…なんてケースが往々にしてある。

相手の顔が見えないネット上の議論は、つい感情が先走ってしまい、誹謗中傷合戦に陥りがちだ。場を荒らさずに建設的な議論を交わすにはどうすればいいのか? 『議論のルールブック』の著者である岩田宗之氏に聞いてみた。

「ネット上の議論が荒れるのは、ごく普通のこと。“自分の言葉は相手に伝わらない”のが当たり前だということを、前提におきましょう。言葉を解釈する感覚は人それぞれで異なり、見ず知らずの相手の言葉は簡単には伝わりません」

では、見えない相手と上手に議論するコツとは?

「そもそも議論をする目的とは、自分が知らなかった意見を聞き、自分と違う立場の人がどのように思っているかを知ること。自分が想像しなかった新しい知見を得ることです。特にネット上で行われる議論の多くは、最終的な結論を統一したり、何かを決定する必要のない純粋な“対話”ですから、自分の主張を押し通したり、相手の反論を封じ込めることは無意味です。それを覚えておけば、感情的にならずに済むのではないでしょうか」

とはいえネット上では、お互いが“匿名”なために現実より言葉が汚かったり、無責任になったりする気がします。

「その一方で、匿名には話そのものの内容に集中できる利点があります。“偉い人が言うから間違いない”というような先入観を持ってしまうと、正しいことが見えなくなりやすい。“言葉以外に惑わされない”という条件は、真剣に議論をする上では有益であり、匿名と議論は意外に相性が良いといえるでしょう」

うーん。顔の見える相手と議論するより、だいぶ難しいような…。

「議論のやり方は、現実でもネットでも同じです。ただし現実では、言葉以外にも相手に伝わる様々な情報があるため、それに助けられている部分もあります。純粋に言葉でしかやりとりできないネット上で議論をすることで、言葉をうまく使う力が身につけば、その力は現実世界でも当然役に立つはずです」

現実のビジネスや人間関係において、お互いの立場を超えて“論”のみを交わす機会は意外に少ない。ネット上は、議論のスキルを磨く貴重な練習場になるのかもしれない。

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