ネットで史上最強のちんどん屋集団を発見!

日本の広告代理店の走り!?ちんどん屋のビジネスモデルとは?

2008.02.29 FRI


ちんどん屋の基本である太鼓に挑戦! 左右の手をバラバラに動かすので、慣れるのに時間が必要。素人には難しいです…
昔ながらの着物姿で、笛や太鼓を鳴らしながら町を練り歩く「ちんどん屋」。楽しげな雰囲気は伝わってくるんですけど、どういうビジネスなんだろう? ずっと気になる存在だったし、実際に体験しみたい! そんなわけで、「全日本チンドンコンクール」で8回の優勝を誇る最強のちんどん屋集団、東西屋さん(大阪市中央区)を訪ねてみました。

いきなりですけど、ちんどん屋ってどんな仕事なんですか?

「ルーツは江戸末期から明治初期ですね。楽器を鳴らしながら口上で宣伝をするちんどん屋は、紙上広告という概念がなかった当時において、重要な広告メディアだったんですよ。広告代理店の走りともいえますね」(東西屋代表取締役社長/林幸治郎さん)

名だたる大企業も、当時はちんどん屋を通して新商品を宣伝していたんだとか。でも、いまではテレビ、雑誌、インターネットなど、さまざまな広告メディアがありますよね。そんな時代に、ちんどん屋はどうやって稼いでいるんですか?

「お店の街頭宣伝、お祭りやイベントでの公演、それに結婚式の二次会などにもよく呼ばれたりしますね。報酬は依頼主と相談して決めています。極端にいえば、無料でもやる場合がありますよ(笑)。その会場にいた人が、『ちんどん屋、面白いやないか!』と、また呼んでくれたりもしますから」(同)

依頼主がアイデアを出せば、さまざまな要望に応えてくれるそう。そして、そこで生まれた人とのつながりが、新たな仕事を生むんですね。そんなちんどん屋ならではの魅力って何でしょう?

「例えば、ただ街頭で商品サンプルを配っても、素通りされたりしますよね。まずは話し手に興味を持ってもらわないと、全く知らない商品の話なんて真面目に聞いてくれない。ちんどん屋の場合は、こういう格好をすることで、相手が興味を持って心を開いてくれるんです」(同)

人情味のある入り口を作り、効果的な宣伝を行う。クリックひとつで読ませるネット広告とは逆に、コミュニケーションを前提にしているんですね。

ちんどん屋への理解も深まったところで、実際に体験を!ということで太鼓を叩かせてもらいましたが、リズム感がない筆者は四苦八苦。当然ながら、お客さんの前に出るわけにはいきませんでした。

見知らぬ人の関心を引くには、格好だけではなく技術が必要なんですね。まさに盛り上げのプロ! みなさんも町でちんどん屋を見かけたら、その口上に耳をかたむけつつ、手を叩いて一緒に楽しんでみては?

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