海外プレーヤーが大活躍!?

イギリス経済を復活させた「ウィンブルドン現象」とは?

2008.07.24 THU

先日、アメリカの『マスターカード』が世界75都市を対象に「法律」「政治」「経済安定性」など7分野43指標に基づき「2008年度世界ビジネス都市度ランキング」を発表した。総合1位に輝いたのはロンドン。そういえば低調な世界経済を尻目に、ここ10年ほどのイギリス経済はかなり調子がいいと聞く。だからってロンドンが1位? いやいや、なにかもっと深いワケがあるに違いない。ということでイギリス経済に詳しい多摩大学の河村幹夫教授にお話をうかがった。

「ロンドンは金融市場として特に発達した都市なんです。ロンドンにある金融の中心地シティはその点で世界的にも有名。ロンドンの金融ビジネスは英国の富の半分を稼いでいるともいわれています」

そんなにすごいんだ。でもどうして?

「キーワードはウィンブルドン現象。全英テニス選手権(ウィンブルドン大会)って優勝するのは外国人ばかりでしょ。これがロンドン経済にも当てはまるんです」(同)

80年代、イギリスではサッチャー政権のもとで思い切った規制緩和をともなう金融改革を断行。おかげで外国資本が入りやすくなり伝統ある会社が次々と海外の企業に買収されたらしい。だけど外資の流入は金融ビジネスにとって追い風。シティをはじめとする金融市場はすごく発展したのだという。これがウィンブルドン現象だ。階級社会で閉鎖的なイメージが残るイギリスだが商売に関しては別と河村先生は言う。

「現在シティには中東のオイルマネーが大量に流れ込んでいます。例えばアメリカなどはイラン・イラク戦争のときにイランの資産を凍結したことがある。でもイギリスはそういうことはしなかったから、中東の人たちにしてみれば安心なんです」(同)

日本の金融界もこれからは規制緩和を進めて、もっと外資を受け入れないとダメ、なんていう意見もある。そうなれば日本にも外国人プレーヤーがどんどん増えてウィンブルドン現象ならぬ大相撲現象なんて名前が生まれるのかも。


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