商社が航空機リース事業を強化!

所有せずに借りるが主流!?リースの仕組みとメリット

2008.12.11 THU



写真提供/時事通信
商社が航空機リースのビジネスを強化する、というニュースがあった。そもそも、航空機リースなんて知らなかったし、よく考えるとリースとレンタルの違いだって謎だ。

調べてみると、リースには、レンタルや普通の賃貸借とはまったく異なった「ファイナンス・リース」と、レンタルや賃貸借に近い「オペレーティング・リース」というものがあるという。ファイナンス・リースでは、リース会社はメーカーなどから借主の指定するリース物件を買い取り、それを耐用年数の間、借主に貸す。途中解約は不可。特殊な工場の機械など、基本的には何でもリースできる。帳簿上も資産扱いだ。

一方、オペレーティング・リースは、建設機械、FAX、パソコンなど中古で容易に売れるものが対象で、期間は比較的自由。途中解約ができ、帳簿上は賃貸借扱いで、資産にはならない。

双方とも購入とは異なり、一度に全額を用意する必要はないというメリットがある。また、リースなら保険や税務上の手続きはリース会社がやってくれる(ただし、その分の手数料が上乗せされる)。それでは、航空機はどうなのか、企業財務に詳しい丸紅株式会社理事の津森信也氏に聞いてみた。

「航空機にはオペレーティング・リースが広く利用されています。航空機は非常に高価なので、すべて買うと資金負担が大きすぎる。また、資産扱いにならないので、総資産利益率(利益を総資産額で割る指標)が改善でき、株式市場の評価があがります」

以前は税制面でも航空会社が航空機を買うのではなく、リースするメリットがあったという。制度変更により現在はそのメリットはなくなったが、それでも、燃料高騰で資金調達が苦しい航空会社としては非常に助かるシステムだ。

サブプライム危機で米国政府から救済されたAIGの子会社は航空機リース業界で世界第2位。売却話が浮上したが、資産が5兆円もあり日本勢は手が出なかった。意外に巨大な産業なのである。


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