世界にお金はいくらあるの?

日本は1000兆円以上!?「マネーの総量」はどう測る?

2009.02.19 THU



写真提供/時事通信社
昨年末、日本銀行の資金供給量がマネタリーベースで100兆円を超えたというニュースが報じられた。年末に100兆円を超えるのは06年以来らしい。でも、そもそもマネタリーベースって、いったいどういう意味なの?

「マネタリーベースは、世の中に出回っている現金通貨と金融機関が日銀に預けている当座預金残高の合計額です。国の経済を測る重要な経済指標のひとつであると同時に、これをもとに民間の金融機関が信用を創造することで、その何倍ものマネーストック(流通通貨)が生まれるため、『ハイパワードマネー』とも呼ばれています」(日本銀行調査統計局担当者)

マネタリーベースについては(なんとな~く)わかったけれど、ここで、新たな疑問が。マネーストックってなんなんだ? 

「マネーストックは、市中に流通している現金に、預金等を加えた概念です。現金、普通預金、定期性の預金など、どこまでをお金と捉えるかによって、いくつかの種類があり、それぞれの合計額も違ってきます。以前はマネーサプライという用語を使っていましたが、08年よりこちらの概念に変更しました」(同)

日銀はマネタリーベースを調整することで、マネーストックを増やしたり減らしたりしている。今回の100兆円突破は、景気を刺激するために、数兆円規模の介入を短期間で複数回行ったために発生したのだそう。ちなみに、08年12月のマネーストックはM3という代表的な指標で1041兆円。マネタリーベースのおよそ10倍にもなる。つまりテコの原理みたいにして日本の金融を日銀は操っているわけだ。もちろん、景気が悪ければお金を刷ればいいというわけでもなく、90年代のように不良債権がネックとなって銀行が市中にお金を出すのを渋る場合もあれば、当然のことながら、お金を刷りすぎてインフレになる懸念もある。通貨の番人である日銀には、大胆さとともに微妙なさじ加減が要求されているのだ。


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