入るべきか、入らざるべきか?

メリットはいったい何? 新人のための労組基礎知識

2009.03.02 MON



写真/時事通信
友人からの相談。「会社の先輩から『労働組合に入らない?』と勧誘されたんだけど、入った方がいいものなのかな?」。はて? なんとなく、会社と戦ってるようなイメージがあるけど労働組合(以下、労組)って一体なんなんですか?

「労組とは、賃金の引き上げや労働環境の改善などを求めて経営者と団体で交渉するための、労働者による組織です。過酷な環境で働く工場労働者が多くいた産業革命期のイギリスで生まれました。日本では大正期に発展し、戦後に労組を作る権利が正式に認められました。労働者が労組を作って雇用者と交渉し、交渉が決裂すればストライキができる権利は憲法28条に明記されています。また、労働組合法という法律で、具体的な内容を定めています」(東京南部法律事務所・堀浩介弁護士)

具体的にはどういう組織なんですか? また、入ることのメリットって?

「経営者に対し、『給料を上げろ!』とか、『リストラするな!』などの、雇用される側の要求を行う組織ですね。経営者に対して立場の弱い労働者が団結することで要求を通そうという組織ですので、自分の雇用を守ったり、職場環境の改善などを要求できるというのがメリットです。そのかわり、一定の組合費を負担し、組合大会に出たり、日常的な活動への参加を求められます」

でも、経営者側に要求を突きつける組織なんかに入ってしまったら、上司に目をつけられて、出世に悪影響を及ぼすのでは?

「労組の加入を理由に出世させないなどの行為は法律で禁止されていますが、実際にはそういうケースもないとはいえません。しかし、社員がほぼ全員労組に加入している会社もありますし、労組の幹部になることが実は出世コースという会社もあります。業界・企業によって様々ですね」

労組に入るかどうかは、人に言われて決めるのではなく、先輩が加入してるかどうかなどを参考にしつつ、自分でしっかり考えて決めましょうね。


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