預けているとお金が減っていく?

経済政策のリーサルウェポン「マイナス金利」政策とは?

2009.04.16 THU



イラスト:KAJIO
日本経済が大変なことになっているなか、麻生首相は様々な追加経済対策を検討している。贈与税の一時的な免除や、消費税のアップ分を財源にした現金の支給などなどそのなかのひとつがマイナス金利政策だ。でも金利をゼロどころかマイナスにするなんて、ちょっと意味がわからないのだけど。

「金利は貸す人と借りる人の思惑が一致する水準に落ち着くというのが経済学の考え方。仮に100万円預金して年利5%だと、今の100万円の価値に比べ1年後の105万円の価値が同等かそれ以上だと判断されたということです」と基礎のキから教えてくれたのは経済学者の池田信夫氏。

「今の不況は突き詰めるとお金が市場に回らずに銀行に眠っているということ。現在、金利はほぼゼロなのにお金が市場に流れない。ならばいっそマイナスにしてしまえ、というのがマイナス金利の考え方です」(同)

単純に考えれば、銀行にお金を預けておくと、金利分だけお金が減っていくということ。言葉で言うのは簡単そうだけど、本当にそんなことができるのだろうか?

「現在議論されている方法で、これなら可能かもな、と思えるのが現金や預金などに課税するというやり方です。例えば銀行に預けている100万円に税金がかかるとすると、あなたならどうします?」(同)

そりゃソッコーで引き出します。なるほど、金利のかわりに税金を取られるから実質マイナス金利というわけだ。でも待てよ、みんないっせいに預金を引き出そうとしてパニックになるのでは? さらに銀行にお金を預ける人がいなくなってしまわないの?

「銀行預金のメリットは金利を受け取るだけではありません。タンス預金より安全だと思えばお金を払ってでも預ける人はいるし、決済機能などを考えると銀行を利用する人はなくならないと思いますよ」(同)

フーム、でも手段はともかく実現すればお金を寝かしておくと減ってしまう世の中になるわけだ。やっぱり今後も議論が必要なのだろうなぁ。


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