疑問解決! つながるコラム

えっ!? 「テポドン」って、ミサイルの名前じゃなかったの?

2009.04.23 THU


経済制裁や国交断絶で、冷え込んだ状態が続く日本と北朝鮮。核やミサイルなどを使う北朝鮮の外交は「瀬戸際外交」と呼ばれることも
4月5日、北朝鮮でのミサイル発射が大きなニュースになりました。防衛省が追跡したところ、「テポドン」は日本の上空を通過したそうですが。

なんと、北朝鮮によれば、打ち上げたのは「テポドン」ではなく、「銀河2号」なのだとか。えっ、「テポドン」=ミサイルの名前じゃないんですか?

「テポドン」はミサイルの名前ではないって知ってた? (2006年9月7日号)
[そもそも「テポドン」は、ミサイルの本名ではない。「白頭山」がその正式名称であり、「テポドン」は、米軍の偵察機が初めて、このミサイルの存在を確認した地名が大浦洞(テポドン)であったことから名づけられた、コードネームなのである。だから、北朝鮮国内では「テポドン」といっても、ミサイル名としては通じないのだ。]

2006年に発射されたミサイルは「白頭山」、先日打ち上げたのは「銀河」が正式名称で、「テポドン」はコードネームだったんですね。ちなみに中距離弾道ミサイル「ノドン」もアメリカがつけたコードネームで、北朝鮮国内では「火星」や「木星」などと呼ばれているようです。

今回のミサイル発射を機に生存している姿が確認された金正日総書記。しばらくの間メディアの前に姿を見せなかったことから、重病説や死亡説がささやかれていました。もし金正日総書記の身に何かが起きた場合、後継者は誰になるんだろう?

もし金正日時代が終わったら北朝鮮はどうなるの? (2008年10月30日号)
[「おそらく長男の金正男だろうね。中国が金正男を後継者に立てるべく動くと思う」(関西大学・李英和教授)]

ここ数年はマカオに滞在している金正男氏ですが、以前は北京に長期間滞在していたこともあり、中国政府とつながりがあるといわれているのだそう。現在では、後継者として次男や三男の名前も挙がっているようですが、中国側の思惑としては、中国と関係の深い人物を北朝鮮のトップに据えることで経済援助を行い、北朝鮮の平和的な安定を期待しているのだとか。

実際に北朝鮮が安定し、拉致問題が解決すれば国交が回復することもあるのかも。もし日朝の国交が正常化したら、北朝鮮はどのように変わるのでしょうか?

日本と北朝鮮、もしも「国交正常化」できたなら? (2004年8月26日号)
[「国交が開かれていない現在は、外国人観光客向けにレートの高い通貨も北朝鮮には流通していますが、これも国交正常化実現後には、現地通貨レート一本に統合される見込みです。通貨レートが低く、人件費も安いとなったら、企業も注目するでしょう。世界のグローバル企業の北朝鮮進出ラッシュというシナリオもあながち妄想とはいえませんよ」(レインボー通商代表・宮川淳さん)]

2002年当時、小泉純一郎首相と金正日総書記による日朝首脳会談で、国交正常化交渉を含めた日朝平壌宣言が出されました。ですが、拉致問題が解決していないため、いまだに正常化は成立していません。

今回のミサイル発射を受け、国交正常化どころか経済制裁の1年延長に踏み切った日本。北朝鮮との関係は、今後ますます冷え込みそうな気配が。

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト