文具、おもちゃ、クルマまで…

輸入品差し止め過去最高!ニセモノ汚染の恐い実態

2009.04.23 THU



写真提供/時事通信社
財務省によると、2008年の税関による知的財産侵害物品の摘発実績で、輸入差し止め件数が前年比16.6%増の2万6415件となり、8年連続で過去最高を更新したという。

いわゆる模倣品の被害だが、以前、経済産業省の模倣品対策・通商室を取材したときに、その実態に改めて驚いたことを今も覚えている。模倣品被害というとブランド品のニセモノが真っ先に思い浮かぶが、実際にはその程度ではないというのだ。日本製品は、自動車から医薬品、エレクトロニクス製品、文具、おもちゃ、化粧品、食品など、ほとんどすべての製品カテゴリーで模倣品被害を受けているというのである。

ほとんど同じパッケージのカラープリンタインク、ほとんど同じデザインのDVDプレーヤー、似たような名前が付けられた医薬品、そっくりの形をしたおもちゃ、映画公開前に大量の海賊版DVD。大胆なところでは、前の部分がホンダ車、後ろはトヨタ車にデザインがほとんどそっくり、という車まで中国では実際に作られていたと聞いた。デザインは部分的に模倣しても問題になる可能性がある、という概念がなかったことが理由だった、というのである。

実際に、冒頭の財務省のデータでも、品目は多岐にわたる。点数構成比ではバッグ・財布類14.9%、衣類付属品14.1%、タバコ及び喫煙用具10.4%、医薬品10%、衣類8.6%、靴類5.5%、その他36.5%。気になるのは、最終製品だけでなく、ファスナーなどの付属品までがニセモノに汚染されていること。機械製品の部品も模倣品がある。ニセモノの存在で本物が売れなくなれば大打撃。だが、もはや部品から最終製品まで、広範囲に被害が出ているのだ。

模倣品を作る側がたしかに悪い。しかし、売れるから作られる、という側面もあるのは否めない。まず徹底すべきは、模倣品は絶対に買わないという姿勢だろう。安いから自分にはトクかと思えば、日本全体で見れば大損失だった、なんてことがありうる。ニセモノ恐るべし、なのである。


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