対外純資産は18年連続世界一!

世界最大の“金貸し国”は日本だって知ってた?

2009.07.09 THU



写真提供/PANA通信社
国と地方を合わせれば800兆円を超える借金を日本は持っている、とはよく報じられることだが、一方で日本は巨額の資産を持っている。それが、対外資産。日本政府や国内の企業・個人が海外に持つ資産のこと。これが実に519兆1790億円にも達するのだ。

日本が海外に持っている資産から、海外勢が日本国内に持つ資産(対外負債)を差し引いた数字「対外純資産」は、2008年末時点で225兆5080億円にものぼる。これは実は世界最大の数字。国際通貨基金(IMF)などによれば、日本は1991年以来、18年連続で世界最大の債権国、つまり世界最大のお金持ちにして金貸し国でもあるのである。

では、外国の何をそんなに日本は保有しているのか。これも、下のデータとあわせて財務省が発表している。債券や株式など「証券投資」が215兆6820億円。貸付などの「その他投資」が141兆7520億円。また、子会社への出資など「直接投資」が61兆7400億円、などだ。

こうして日本が外国に投資を行っているのは、もちろん理由がある。そもそもお金は、より有利に運用したいもの。だから、金利の低いところから、金利の高いところに流れる。国債ひとつとってみても、海外の国債利回りは日本国債より投資対象としてははるかに魅力的。なかには5%を超える利回りの国債もある。また、80年代後半に円高が定着して以降は、海外の不動産に割安感が出て、購入が加速した。海外の不動産は税制面でのメリットも多く、日本の不動産を買うよりも海外で、となった形。

日本は借金で破たんしてしまうのではないかと不安視されることもあるが、実は日本は外国から借金をしているわけではない。外国との関係性だけでみれば、借りているお金より、貸しているお金のほうがはるかに多いのである。そしてこの対外純資産額、2位の中国(約138兆円)、3位のドイツ(約82兆円)と比べてもダントツ。知っておきたい事実である。


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