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BMX世界一ライダーの壮大な野望

2015.04.23 THU

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佐々木 元 大崎 聡=写真
BMXを駆り、スピンやジャンプ、華麗なトリックを競う「フラットランド」。佐々木元は17歳でBMXと出合い、人生を賭して技を磨き続けてきた。2010年、2011年にはBMX界のアカデミー賞「NORA CUP」を2年連続で獲得。名実ともに、世界のトップを極めた。

「自分にはずば抜けた身体能力も、天才的なひらめきもない。でも、誰よりも練習をしてきた自信だけはある。膨大な数の技があるフラットランドは、とにかく練習量がモノをいう競技。全ての技を極めるまで、1分1秒も無駄にはできません」

連日早朝にまで及ぶ濃密な練習。そんな生活がもう10年続く。命を削るような修練の果てに編み出したのが、世界で彼にしかできないオリジナル技「MOTOスピン」だ。

「地面すれすれまで車体を傾けた高速スピンで、はっきりいって難易度は高い。僕自身、最初に思いついてから、できるようになるまで3年かかりました。でも、未知の技に挑む時はいつもそう。たとえ何万回失敗しても、できるまでやる。自分が想像することは、必ず実現できるはずだと思っていますから」

そうまでして挑み続ける背景には、ある壮大な野望がある。

「後世まで語り継がれるような、伝説のライダーになりたいんです。そのためにも少しでも多くのオリジナル技を残したいし、世界のトップに立ち続けたい。50歳になっても60歳になっても、その気持ちは変わらないと思います。死ぬまで乗り続けますよ」

榎並紀行(やじろべえ)=取材・文

  • こだわり仕事道具

    愛用の腕時計「Luminox Recon」は競技時に身につけている唯一の装飾品。緊迫した大会の最中、ふと時計に目をやると不思議と冷静になれるという
  • 世界が認めた瞬間

    2011年、アジア人として初めて「NORA CUP」2連覇の快挙を達成。授賞式では興奮のあまり上半身裸になる一幕も。2014年も世界TOP5に選ばれている

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