今週は“旨い料理を食った気になれる映画”

厨房の熱狂とフロアの緊張。胃を刺激する美食サスペンス

2010.01.19 TUE


活気溢れる繁忙時のキッチンの臨場感もきちんと描かれてます。まさに“戦争”といった感じだけど、それでも手の込んだ料理がスルスルと作られていく様はまさに感動モノ。ちなみにDVDの特典映像には映画に出てくるイタリアンのレシピ付き。が、こちらは材料を集めるのにも若干の苦労しそう…(笑) (illustration=micci)
ニューヨークにあるレストランが舞台…と聞けば、やはりストーリーだけでなく見た目にも満腹感を満たしてほしいと思うもの。この『ディナー・ラッシュ』は、まさにそんな期待に応えてくれる映画。思わず生唾が出るほどの料理が次々に出てくるのだ。

毎夜大盛況の四つ星イタリアンレストラン“ジジーノ”のオーナー・ルイは、ビジネスパートナーであるエンリコをギャングに殺されて気が滅入っていた。さらに、息子で料理長のウードが店のイメージを変えてしまううえ、副料理長のダンカンには借金問題が浮上する始末。そんな問題を抱えた面々が働くレストランに、ある夜エンリコを殺したギャング・ブラック&ブルーや、移り気なウードの心を独占しようとする有名料理評論家が集結する。そして厨房やフロアに様々な思惑が飛び交う中、レストランは一番忙しい“ディナー・ラッシュ”の時間を迎えることに。

この映画、登場人物すべてがユニークで群像劇として非常に面白く出来ているのはもちろんだが、次々と出てくる本格的なイタリアンが本当に目を楽しませてくれる。特にウードが作る海老と魚卵の創作パスタとダンカンによるソーセージを使ったイタリア郷土料理は垂涎モノ。

ギャングが店を買収しようと画策し始める辺りから徐々にサスペンス色も強くなり、ラストはただの客だと思っていた人物の正体が思いもよらないものだったりとすべての伏線が繋がって、まさに鑑賞後は料理と小粋なストーリーにお腹いっぱいになること間違いなしだ。
(micci)

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