巣立ちの今、感謝の気持ちを思い出そう

“母の愛”って格別! ~映画『キトキト!』~

2007.04.01 SUN



(c) 2007 キトキト!家族魂。
海より深い母の愛。時にはケンカすることもあるけれど、いつも影となり日なたとなって僕らを支えてくれるお母さん。

「何があっても母ちゃんはボクらの味方」そんな当たり前のことがものすごく贅沢で幸せなんだということに気づかせてくれるのが、映画『キトキト!』なんです。

富山県に暮らす主人公・優介は、父親を亡くして以来、女手ひとつで身を粉にして働いて育ててくれた母・智子を少々疎ましく感じている。そこで、3年前に駆け落ちした姉の後を追い、“なーんつまらん、この町”を出て上京することに。高給取りにあこがれてホストとして働くのだけれど、現実は厳しくて…。

“キトキト”とは、富山弁で〈イキがいい〉ということ。肝っ玉母ちゃんの智子をはじめとする優介の家族は、みんな自分の人生をパワフルに切り開いていて元気いっぱい! 時には力があまって脱線しちゃうこともあるけれど、母親を中心に心ではつながっている家族だということを教えてくれるハートウォーミング・ムービーだ。

母・智子は、優介をクズ呼ばわりした教師たちに消火器を噴射したり、グレた姉に包丁を振り回したりする型破りな人物。そんな母親を優介は「普通じゃない」の一言で片付けてしまうのだけれど、いざ母親が自分から離れていったその時に、その常軌を逸した行動が母親の無償の愛ゆえだと気づく。しかし“時すでに遅し”なのだ。

「母親は母親であるだけで素晴らしい。たいてい後になってからそう気づく。『ありがとう』と言えなくなる前に、『ありがとう』と言おう」(井筒和幸監督)

本作のメガホンをとったのは、井筒監督の助監督を務め、本作で監督デビューを飾った27歳の吉田康弘監督。この4月から新社会人となるみなさんも、巣立ちの今こそこの新監督による『キトキト!』を観てみてはいかが? 母への想いがいっぱい詰まった本作は、母親という存在の大切さを再確認できる映画ですよ。
(足立美由紀)


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