音色はいろいろ「住活」組曲

第7回 まずはここから。住宅ローン基礎講座

2010.03.04 THU

音色はいろいろ「住活」組曲

住宅ローンといえば「金利」 超シンプルに解説してほしい!



「そもそも僕は家を買えるのか?」

そんな疑問を持ってしまうのは、家の価格が、これまでの僕の買い物とはケタ違いに違うから。だって、ン千万の世界ですよ。「家を買う」ともなれば、当然、「住宅ローン」のお世話になってしまうのです。

そこで今回は『新築マンション 買うなら今だ!』などの著書もあり、『住まい研究塾』主宰の大森広司さんに、住活ローンにまつわるお話を聞いてきました!

まず、住宅ローンって…なんですか?

「住宅ローンは、銀行などからガバッとお金を借りて、住宅の代金をガバッと払っちゃう。で、その借りたお金を銀行にちょっとずつ返していく仕組みになります」(大森さん)

つまり、お金を借りることなんですね。あ! だから住宅ローンでは「金利」という言葉をよく聞くのかな…。

「はい。金利とは要は返済しなければいけないお金の利子分、ということです」(大森さん)

なるほど、だから「金利が低い今は、家を買うチャンス!」等といわれるのですね。金利が高い時期よりも返すお金が少なくて済むわけですから。でも、よく金利が上がる、下がるなんて話がありますが、これは誰がどこでどう決めているのですか?

「基本的にはお金を貸している方になるわけですが、それぞれがバラバラに決めているわけではなく、一応の基準や目安があります。それに金利の種類によっても違うんですよ」(大森さん)

へ? 金利に種類なんてあるんですか?

「はい。大きく『固定金利』と『変動金利』があります。『固定金利』は読んで字のごとく住宅ローンの支払い開始から終了まで、金利が変わりません。逆に『変動金利』は途中で金利が変わります」

つまり、同じ住宅ローンでも固定金利の場合と変動金利の場合があるわけですね。それぞれメリットやデメリットはあるんですか?

「『金利は世の中の景気状況などで上がったり下がったりすること。そして、現在は景気が悪く、金利が低い時代であること』を前提に話をしますが、固定金利の場合、基準の金利より少々高めの設定になりますが、将来、基準の金利が上がっても自分の住宅ローンの金利は上がらず、月々の支払いの額も変わりません。逆に変動金利の場合、固定金利よりも低い金利でローンが組めます。ただし、将来、基準の金利が上昇すると住宅ローンの金利も上がり、月々の支払いが増える可能性もあるのです」(大森さん)
額と返済期間が長い住宅ローンの場合、1%の違いもバカにはできません。 ※表の数字はあくまで概算ですので、詳しくは各金融機関にご相談ください。
固定金利は、基準の金利が上がっても自分の住宅ローンの金利は変わらない。金利が低い時に組むとお得、将来かかるお金の計画を立てやすいという点ではメリットがありますが、金利が高いときに固定金利で住宅ローンを組むと、将来、金利が下がっても金利は高いままで、結局損をする可能性もあるわけなんですね?

「ええ。だから金利が高いときは、あまり固定金利で住宅ローンを組まない方がいいと思います。金利が高い時に固定金利で住宅ローンを組み、現在のように低金利の時代が10年ほど続くと、変動金利が低い状態が続いて、固定金利の方が結果的に損をしているケースもあります」(大森さん)

なかなか難しいですね。ちなみに、現在は固定金利と変動金利、どちらで住宅ローンを組んでいる人が多いんですか?

「圧倒的に変動金利ですね。低金利時代ですし、あとしばらくは景気が劇的に回復することはない、つまり金利は上がらないだろうとみんな考えているわけです」(大森さん)

そうか~。みんな安心感で固定金利を選ぶかと思いきや、そんなこともないのですね。
金利のこと、おぼろげながらわかってきました。でもやっぱり気になるのは、金利はどうやって決まるのかということ。後半に続きます!

金利を知れば、トクができる!って本当ですか?



住宅ローンを組むうえで、「金利」が欠かせない知識であることはわかりました。では、その金利って誰がどうやって決めているのでしょう?

「まず固定金利は国債の金利に連動していて『市場』の影響を受けて決まります。一方、変動金利は優良企業向けの貸出金利である『短期プライムレート』という金利に連動していて、最終的には日本銀行が決めています」(『住まい研究塾』主宰の大森広司さん)

なんだか、こんがらがってしまいそうですが…、金利ってお金を貸す人が勝手に決めているわけじゃないんですね。
「実は固定金利と変動金利って、住宅ローンの支払い途中で変えることができるんですよ」(大森さん)
「そうなんです。それに、金融に詳しく、市場をマメに観察できる人なら、金利の状況を見て固定金利と変動金利を、いいタイミングで変えることもできる。結果的にとてもお得に住宅ローンを支払い終えたりする場合もあるんです」(大森さん)

え、でも、現実的には仕事も忙しいですし、市場や金利の動きを観察するなんて無理です…。というか、そもそも金融って苦手分野…。

「そういった人は、むしろ少々金利が高くても、支払いの計算がしやすく、安心できる固定金利で住宅ローンを組んで、自分の仕事に邁進する。そんな選択をしてもいいんですよ」(大森さん)

そうですね、そうですよね! 要は自分に合った住宅ローンを選ぶことが大事なんですよね。なんだかこれ、住活の極意と似ているなぁ。

というわけで暮緒豊、これから固定金利がいいか、変動金利がいいかじっくり考えたいと思います…が! この金利の話以外にも、住宅ローンっていろいろ違いがあるって聞いたのですが、それって本当ですか?

「本当です。住宅ローンは、簡単にいえば公的な住宅ローンと民間の住宅ローンの大きく2つに分かれます。公的な住宅ローンとは、公的機関である住宅金融支援機構が民間金融機関と提携し、金利を抑えた固定金利の住宅ローン。『フラット35』と呼ばれる住宅ローンですね。一方、民間の住宅ローンとは、都市銀行や信用金庫など民間の金融機関などによる住宅ローンのことです」(大森さん)

今は変動金利が主流だけど、金利がいきなり上がる可能性がないわけでは、なさそうだし…。うー、悩みます!

「まあ、金利だけではなく、ほかにもそれぞれメリット・デメリットがありますから、よく考えるとよいでしょう。それに、フラット35や民間金融機関以外にも、財形住宅融資、社内融資などによる住宅ローンもありますから」(大森さん)

えーっ! まだいろいろあるんですね! こうなったら住宅ローンのすべてを知りたくなってきました! というわけで、次回に続きます! 「住宅ローン」「固定金利」「変動金利」…。
これまで家を買った上司や先輩の話を、わかっているフリをして聞いていたことを謝ります!

でも、しっかり基礎から学ぶと住宅ローンの仕組みがよくわかりました。特に金利についてはモヤモヤが晴れた気分です。

次回は住宅ローンの種類、そして実際の手続きやお得な情報、シミュレーションなどについてせまっていきます!

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