字幕派のキミも試してみる?

“超日本語訳”吹替版はいったい何がスゴいのか?

2010.04.15 THU

名匠マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオのアカデミー賞受賞コンビが、3年ぶりにタッグを組んだミステリー大作『シャッター アイランド』が公開中。

精神を患う犯罪者だけを収容する絶海の孤島で起こった不可解な失踪事件。ディカプリオ演じる連邦保安官テディが、調べるほどに深まる謎に翻弄される…。そんな本作で注目してほしいのが“超日本語訳”と銘打って制作された吹替版。では、その目的とは? そして通常の吹替版と何が違うのか?

「これまで観客のみなさんが感じていた不満を徹底的に解消した吹替版の上映を企画しました。字幕にとらわれず映像に集中することで、謎解きの重要なヒントとなる微妙な表情や目の動きなどに注目してほしかったのです。目指したのは、吹替していることを忘れてしまうぐらいのクオリティです!」(宣伝担当・P2の村田雷安さん)

日本語吹替では、英語で話している唇の動きに合わせて日本語の文字数を調整するのが原則。だが、そのために会話で違和感を抱かせてしまうというウィークポイントがあった。この作品では日本公開に先立ち、独自アンケートを実施して日本語訳に対するイメージを調査。その中で回答の多かったセリフへの不満に着目して、より日常会話に即した自然な言葉遣いとなるよう丁寧な意訳を施したのだ。

例えば「不条理には勝てないわ」というセリフを「そういうものなのよ」とするなど、原文直訳とは全く異なる言い回しもあるらしい。だがそれで製作者側からクレームが入ることはなかったのだろうか?

「その点は問題ありません。通常の字幕・吹替の日本語訳と同様に、本作でも一度日本語訳した原案を本国に戻し、本国で再度英訳するという手続きを踏んで確認していますので。この超日本語訳は映画会社でなく監督自らチェックしました。それだけ愛着がある作品なんですね」(同)

スコセッシもこだわった超日本語訳、アナタも劇場で確かめて!
(足立美由紀)


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