江戸時代から始まった?

ボーナスの起源って知ってました?

2005.06.20 MON



イラスト:上杉久代
ヴィーナスに似てるし、ボーナスってなんとなくラテン語っぽい響き。当然日本語ではないんだろうけど、せっかく貰うならその語源と歴史ぐらい把握しておきたいもの。

で、調べてみたら、案の定そもそもはラテン語で、古代ローマの成功や収穫の神、「Bonus Eventus(ボヌス・エヴェントス)」がその起源。それが、「良い、ラッキー」という意味のラテン語の「Bonus」に繋がり、今日の「予期しない贈り物」という意味合いのボーナスになったわけだ。

けれど、今でこそ広く普及しているボーナスは、なんと日本に元々存在していた。外来語として輸入される以前、古くは江戸時代からあった風習なのだ!

大店の主人や職人の親方などが奉公人に対して、時候にあわせて着物を与える習慣「お仕着せ」が、我が国のボーナスの始まりと言われている。盆暮れの恒例として一般的になると、だんだん「お仕着せ」は型どおりに物事が行われる決まり事のような意味合いを深めてくる。現代の日本のボーナスに、なんとなく通じる考え方だ。

欧米のボーナスの考え方は、仕事の出来に従って与えられる成功報酬のようなものなので、日本のように決まった時期に一定の基準に従って与えられるという感覚はない。でも今の日本でのボーナスは、どちらかというとそんな欧米的な考え方が一般的。

日本での欧米的ボーナスの始まりは1876年(明治9年)、当時から船舶ビジネスを手掛けていた三菱が、国外企業との熾烈な航路シェア争いに勝利し、社員をねぎらうために与えたものとされている。その額はおよそ給料1カ月分。しかしこの時点では、三菱でもボーナスはまだ制度化されず、今のように定例化したのは1888年(明治21年)になってからだそう。

日本のボーナスは、土着の「お仕着せ」文化から始まり、欧米的な「成功報酬」要素を取り入れて独自の進化を遂げたもの。額が少なくても貰えるだけ「日本的」と喜ぶべきかも知れない?
(吉州正行)


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