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『レッドカーペット』終了で「レッド難民芸人」登場

2010.07.26 MON

 1分程度のショートスタイルのお笑い芸を披露する番組『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)が8月1日の2時間スペシャルをもって終了する。今後は特番として不定期で展開されるようだが、3月の『エンタの神様』(日本テレビ系)の終了、同月の『ザ・イロモネア』(TBS系)の終了も含め、お笑い番組の減少傾向は明白なようだ。

「エンタ」終了の際はそれまで出演できた同番組の仕事がなくなる、ということでお笑い業界では「エンタ難民芸人が出る」と囁かれていた。そして今回も「レッドカーペット難民」が出るとお笑い関係者は予測する。

 とある若手芸人Aによると、もっとも重要なのは「営業」へのウリが弱くなることだという。お笑い業界における「営業」とは、地方のパチンコ店でのイベント、ショッピングセンターのイベント、若手芸人による合同ライブへの出演など多岐に亘るが、これらイベントへの出演が難しくなるというのだ。

芸人Aによると「地方営業をするにあたって重要なのは『テレビに出ているか否か』です。テレビに出ている人であれば『あの○○という番組に出ている芸人が登場!』となって『営業』の仕事に呼ばれるわけですが、テレビ出演を失うと、そもそもの営業機会を失ってしまうのです」と危機感を見せる。

そして、これは若手だけの問題でもないという。「冠番組を持っていないながらも、M-1GPの決勝に出場できるほどの実力を持った芸人コンビでさえ、今回の『レッドカーペット』の終了には衝撃を受けており、『オレら大丈夫かな…』と語っています」とのことなのだ。

その一方で、同番組の終了をチャンスと捉える芸人もいる。それは「エンタ」にも「レッド」にも出ていなかった芸人Bだ。

「いよいよお笑いブームが去るって感じがしますよね。エンタが終わり、レッドが終わって、まともにゴールデンでネタをできる機会を失いました。それは残念なんですが、長い目で見たら逆にチャンスなんじゃないかと思っていますよ」

 一体なぜか?「レッドに出ていた芸人は、テレビ的には『過去の若手芸人』扱いに変わるんです。その分、レッドに出ていなかった芸人は、テレビ的に真新しい存在として取り上げられる。制作サイドも手垢のついてないもの好きですからね。ブームのうちは、使い捨て感覚で使われていた芸人が、これからは少ないチャンスを実力で勝ち取るものに変わる。出られる番組は減りますが、その分出たときのインパクトは大きくなるし、チャンスだと思います」

 そして、もっとも厳しい芸人は「ちょこちょこレッドに出ていた芸人じゃないですかね。ブレイクしていたらいいですが、そうでもないと営業も増えないですし、テレビにも出づらいし」

さらに、芸人Bはお笑いの将来も見据えてこう指摘する。「今の若手芸人はみんなショートネタブームにつられて長いネタをする準備を怠っています。ライブでウケるネタを作るよりも、ショートでインパクトのあるネタ作りに重きを置いてきた。これまではそれが正解だった。でもそんな中で、小さなお笑いライブの中でも純粋に面白いネタを追求してきた、本当の実力を持った芸人が今度は頑張る番なんじゃないかと思います。環境として溢れすぎた芸人が淘汰されていく。周りに流されず、意志が強くて自己プロデュースができる芸人が生き残っていく世界に変わると思います。これからですね、勝負は。そう考えるとワクワクしてきますよ」

 今回の「レッドカーペット」終了は、「営業機会が減る」と難民化の危機を嘆く「それなりに売れていた芸人」と「これからがチャンスだ!」と考える「まだ売れなかった芸人」による捉え方の違いを浮き上がらせたようだ。

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