今週は“なまったカラダに活を入れる映画”

スポーツの秋のセラピー映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

2010.10.06 WED


同タイトルの原作マンガ(花沢健吾/著 小学館ビッグスピリッツコミックス)も傑作なのでぜひ一読を! (C)2010花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会
スポーツの秋、とはいえ仕事は忙しいし、働いたあとにジムに行く気力もない。そんなR25世代も多いのではないだろうか? 運動は大事とわかっていても、急なダイエットの必要でもなければ、なかなかきっかけがないのが実情。そこでR25読者と同様のサラリーマンが、一念発起してスポーツに取り組む映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を紹介しよう。

主人公は29歳のサラリーマン・田西。年齢イコール彼女いない歴の彼は玩具メーカーの営業マンで、マジメではあるが冴えない仕事ぶり。悪い人じゃない、でもかっこいいところもない、そんなありふれた男だ。だがある日、ふとしたきっかけから同僚女子のちはると親しくなる。純朴そうで笑顔のかわいいちはるに田西は夢中になるが、ふたりの仲を取り持ってくれたはずの他社のイケメン営業マン・青山と、ちはるの雲行きがあやしくなって……。

男も女も、地味だからといって純真なわけではない。男には性欲が渦巻き、女には男を手玉にとるズルさがある。そして恋に右往左往している間も、仕事はこなさなければならない。恋も仕事も進展のないまま、頭の中には具体的な解決策もなく、ぐるぐると不安が高まっていくばかり……そんなとき、男は体を動かすしかない。

人を殴ったこともない田西は、ボクシングに打ち込み始める。それで青山をぶん殴ってすべてが解決するわけでは、もちろんない。それでも必死に体を動かし、ぶつけどころのない不安と不満を露わにしていく。働く男にとってスポーツとは、純粋な娯楽ではなくセラピーのようなものなのかもしれない。

10代のころスポーツに打ち込んでいた人も、これまで運動に縁のなかった人も、R25世代になった今、あらためてスポーツをやってみてはどうだろう。大人の男のスポーツは、痛みと喜びと、新たな意義をもたらしてくれるはずだ。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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