夢の“世界一周”にチャレンジ

第20回 世界一クレイジーなお祭りに参戦!

2010.10.07 THU

夢の“世界一周”にチャレンジ


祭りの最中、トマトを食べたわけでもないのに、口の中はトマトの酸味でいっぱいに。しばらくトマト料理は控えたくなる人が多いようですが、僕は逆に胃が刺激されて、帰りにトマト入りのハンバーガーを食べちゃいました(笑)

100tのトマトをひたすら投げ合う奇祭!?



旅の楽しみといえば、その土地ならではの酒や食事は欠かせませんが、その土地柄を色濃く反映するものといえば、「祭り」ではないでしょうか? 僕らもこれまで数々の祭りを巡ってきました。タイの水かけ祭り、ネパールの雨乞い祭り、インドのブッダ誕生祭、などなど…。ただ、ここまでクレイジーなものには、もう前にも後にも出会わないだろうという祭りに、ヨーロッパで出会いました。それが、スペインの「トマト祭り」です!

舞台はスペイン南東に位置するブニョール。人口1万人弱の小さな町に、世界中から毎年約4万人もの観光客が集まります。祭りの内容はいたってシンプルで、約1時間にわたってみんなでトマトを投げ合うというもの。トマト産地をPRするための祭りか? と思いきや、全く関係ありませんでした。若者同士がケンカをした際、トマトを投げ合ったことから始まった、ともいわれていますが、その起源は明らかにはなっていないようです。

前夜に訪れた会場は、通り中に机やイスが並べられての酒盛り騒ぎ。深夜まで地元の鼓笛隊が村中を闊歩(かっぽ)するなど、村全体でこのお祭りを盛り上げている様相です。ただ、明朝になると、会場は一変! 通りに出ていた机・イスはどこへやら。家ごとビニールがかぶせられ、入り口にバリケードを張っている家も散見されるほどです。この時点で、どれだけ激しい祭りなのか、と怖気づき始めましたが、時すでに遅し。会場には次から次へと人の波が押し寄せ、スタートの3時間前には、ほとんど身動きが取れない状態でした。 午前11時、開始の合図の大砲とともに、トマトをふんだんに積んだトラックが続々と会場入りし、約100トンのトマトが投下されます。開始直後はすし詰め状態でほとんど手足が動かせないため、投げつけられるトマトをひたすら顔面ブロック。これが痛いったらありゃしない! トマトが耳元に当たった友人は、鼓膜が破れてしまったほどです。身の危険を感じながらも、無我夢中でトマトを投げ合いました。気が付くと、足元はくるぶしまでトマトピューレの海に…。1時間後、終了の大砲を聞いた時には、安堵のため息が漏れました。

あまりの過激さゆえに、過去には中止されたこともあったようですが、ファンからの猛烈な抗議により復活。その抗議活動は、トマトを棺桶いっぱいに詰めて「トマトの葬式」を行うというものだったようです。

祭りのときに着ていた海パンとビーチサンダルは、洗えども洗えどもトマト臭がしばらく消えませんでした。衣服ですらそうなのですから、街中はもっとヒドイことだろうに…。それでも祭りを続けるスペイン、ブニョールの村人精神に感服です! 長谷川夫妻への応援メッセージや旅の裏ワザ、海外情報など、下記のボタンからご投稿ください。

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