世界を驚かせた『ザブルス』が日本でも発売!

開発期間15年、総研究費3億円「カラーシャボン玉」開発秘話

2010.10.07 THU



ヒムロイサム=写真photography ISAMU HIMURO
2005年にアメリカで開発された、世界初の色つきシャボン玉「ザブルス」。この8月より日本での販売が開始され、輸入販売元のStrapyaNextによれば、ひと月で約4000個を売り上げたそう。

このなんとも夢のある商品を開発したのは、ミネソタ州出身のティム・キーホ氏。自宅のキッチンで一人、研究を重ね、完成までに、なんと15年の歳月と約3億円の予算を費したのだとか。そうまでして開発にこだわった理由とは?

「“色とりどりのシャボン玉が見たい”というのが、幼いころからの夢だったんです。どうしても自分で開発したかったので、15年間“誰かに先を越されたら…”という不安でいっぱいでしたね」(ティム・キーホ氏)

素人からすると、色を付けることくらい簡単に思えてしまうが、一般的なシャボン液にインクを入れただけでは、比重の関係で色素がシャボン玉の下部に集中してしまい、色は均一に出ないそう。「レシピは企業秘密」とのことだが、この難題を解決した「ザブルス」は、アメリカの歴史ある科学誌『ポピュラーサイエンス』で表彰されるなど、科学の分野でも高く評価されている。

「ただ、何より苦労したのは“色を付ける”ことよりも、“色が落ちる”ようにすることでした。試行錯誤の繰り返しで、これだけの時間とお金がかかったんです」(同)

どこでも、誰でも楽しめる商品にするためには、周囲を汚さないための配慮も大事な条件。ティム氏は人の体温ほどの熱で自然に色落ちする、特殊なインクを使うことで、ついに「ザブルス」を完成させた。「大人からの反響も大きい」そうで、パーティやイベントで使われるケースも多いという。

「色付きのシャボン玉を初めて見て、驚いたり感動したりしている人の反応を見るのが、私の最近の趣味です(笑)」(同)

現在は自伝の出版や、その映画化の企画も進行しているそう。一人の男が人生を懸けて開発したシャボン玉、みなさんも飛ばしてみては?
(橋川良寛/blueprint)


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