今週は“日々のモチベーションを上げる映画”

一歩でも前に進むヒントを教えてくれる映画『プレシャス』

2010.10.20 WED


無名の監督と主演女優による作品ながら、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞など数々の賞に輝いた感動作 (C)PUSH PICTURES,LLC
寒さの募るこの季節。風景は物寂しいし、年末に向けて仕事もあわただしくなってくる。何があったというわけではないけれど、なんだか気持ちが落ち込む……そんなR25世代も少なくないのでは。そこで一歩ずつでも前へ進むモチベーションを与えてくれる映画『プレシャス』を紹介しよう。

舞台は1987年、ニューヨークのハーレム。ジャンクフードで肥満した少女プレシャス・ジョーンズは、16歳にして二人目の子供を身ごもっている。しかもその子の父は、プレシャス自身の父親。父に犯され、母からは虐待されて育った少女は、読み書きもできず孤独に生きていた。だがフリースクールに通い始め、ある教師に出会って、生まれて初めて“人に愛される”という経験をする。自分の存在を、人に認められる喜び。それを知れば、自らも人を愛することができるようになる。先生を尊敬し、友達を作り、そして自分の子供を愛する……どん底としか言いようのない状況から、プレシャスは自らの決意で、前へ進んでいく。

プレシャスが前進できたのは、教師の愛情のためだけでなく、“学ぶ”ことを身に付けたからだろう。読み書きのできなかったプレシャスが、フリースクールで言葉を学習していく……それは自らの力で、新たな世界を獲得することに他ならない。蔑みの言葉ではなく、美しく力強い言葉が描きだす世界。プレシャスは、学ぶ喜びを通して新天地に踏み込んだのだ。

われわれの仕事も同じ。プレシャスほどひどい状況ではなくても、何の進歩もなく同じところをぐるぐる回るような働きぶりでは気持ちが塞いでくる。ほんのちょっとでも、自らの手で新しいものをつかむ。その勢いをきっかけに、あなたのモチベーションは上昇を始めるはずだ。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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