今週は“ギフト上手なオトコになれる映画”

女子へのプレゼントの意味を考える映画『17歳の肖像』

2010.11.24 WED


プレゼントを通して未知の世界を知り、女性は成長していく。時に、プレゼントをくれた男性以上に……。最後のジェニーの選択は、その意味でもR25世代の参考になるだろう
クリスマスまで1カ月。様々なショップのウィンドウを華やかな商品が飾っているが、彼女や好きな女の子に何をプレゼントするか、決めあぐねている人も多いのでは。相手の趣味もリサーチしなければならないし、値段が高ければよいとは限らない。といって、安くてセンスのいい物を見つけるのはもっとむずかしい……。無数の商品を前に目うつりしてしまうが、ちょっと立ち止まって、プレゼントの本来の意味を考えてみよう。ヒントになる映画が『17歳の肖像』だ。

舞台は1961年、ロンドン郊外。ビートルズ登場以前の、階級社会が厳然と残るイギリスだ。中産階級の家庭に育った16歳のジェニーは、名門オックスフォード大学を目指してラテン語やチェロの練習に明け暮れている。裕福な暮らしが約束されていない階級にあって、安定した人生を得るには学歴が不可欠。教育熱心になる親の気持ちがわからないではないが、学校と家を往復するだけの毎日は、やはり退屈だ。

そんな彼女はある日、倍ちかく歳の離れた、30歳のデイヴィッドと出会う。彼の洗練された物腰、そしてナイトクラブや音楽会など、彼が連れていってくれる“大人”の世界に彼女は夢中になる。同世代の“ガキ”な男の子には不可能な、デイヴィッドからの贈り物――それは経済力以上に、刺激に満ちた未知の世界だ。最先端のカルチャー、ウィットに富んだ会話、ジェントルなサーヴィス。学校にも家庭にも職場にもないそれらが、女性を夢中にさせるプレゼントなのだ。

それらは、貴族のように金を積まなければ用意できないものではない。彼女の知らないジャンルの映画のチケット1枚だって、手軽でおいしいエスニック料理の店だって、未知の世界には違いない。そして何より、あなたが彼女にかける言葉が、初めて聞くような優しさとユーモアにあふれるものであれば、最高のプレゼントになるはずだ。
(ダ・ヴィンチ編集部 関口靖彦)

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