夢の“世界一周”にチャレンジ

第33回 アラブの国々のおもてなしの心とは?

2011.01.13 THU

夢の“世界一周”にチャレンジ


イスラエルで、アラブ人のタクシー運転手の家に招かれた際には、娘さんがコーヒーと茶菓子を振る舞ってくれました。いつもコーヒー1杯をシェアしている僕らにとっては、涙が出るほどうれしいおもてなしでした

旅人をもてなすことが、アラブ人の美徳だった!?



まったく知人のいない見ず知らずの土地では、現地の人に助けてもらうことが多々あります。なかでも、最近訪れたアラブの国々では、今までに味わったことのないほど、人の親切さに触れることができました。

まず、アラブの国々で道を歩いていると、必ずといっていいほど、「ウェルカム トゥー マイ カントリー!」と声をかけられます。それも満面の笑顔で。旅の常識では、そういって近づいてくるのはたいていお金目的の輩であるケースなのですが、アラブではそれが当てはまらないことが多いのです。

たとえば、ヨルダンに入国した時のこと。夜遅かったため、目的の街まで行くことをあきらめ、国境近くの街で宿泊しようとしたところ、1人のタクシー運転手が声をかけてくれました。「私が連れていってあげよう。お金は言い値でいいよ」と。そこから片道3時間はかかる道のりのため、運転手の帰りは朝方近くになるにもかかわらず、快く送り届けてくれたのです。しかも、代金は言い値って! 日本じゃ考えられません。道中では、「喉が渇いているだろう」と水を買ってくれ、料金を吹っかけることもなく、「気を付けてな!」と言い残して去っていきました。 こんな具合に、タクシーの運転手に助けてもらったことは数知れません。イスラエルでは、アラブ人のタクシー運転手の家に招かれたこともありました。その家族も、見ず知らずの旅人を嫌がる素振りひとつ見せずに、コーヒーを振る舞ってくれたのです。「美味しい!」といったら、そのコーヒー豆までプレゼントしてくれまして…。どこまでも親切なのです。

また、トルコへの国境越えの時にはこんなことも。国境から街までの移動手段がなく、途方に暮れていると、警察が僕らの代わりにヒッチハイクをしてくれたのです。乗せてくれた青年は、目的の街まで連れていってくれて、そこからのバスチケット購入のためにカウンターで一緒に交渉までしてくれました。別れ際に「チップだ」といってお金を渡そうにも受け取ってくれず、代わりに渡されたのは電話番号でした。「トルコで困ったことがあったら、いつでも連絡くれ」って。かっこよすぎますよね。

なぜ、こんなに親切な人が多いのかが不思議だったんですが、どうやらイスラム教国であるアラブの国々には、「旅人をもてなしなさい」という教えがあるそうなんです。昔は旅人=巡礼者だったようですが、その解釈が今では観光客にも広がっているのだとか。僕らのような個人旅行者にはうれしいかぎりです。

人の温かみに触れると、自分も優しい気持ちになれるもの。この旅で受けた親切は、日本で困っている外国人に返そうと思う今日この頃です。 長谷川夫妻への応援メッセージや旅の裏ワザ、海外情報など、下記のボタンからご投稿ください。

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