富士急に7月16日デビュー

新感覚絶叫マシーン「高飛車」の超スリル

2011.07.21 THU


これが121度の落下シーン!?「高飛車」は、車両が連結している「FUJIYAMA」や「ええじゃないか」と違って、8人乗りの単車両を使っているので軽く、走行中の音が静か。そのため、乗っている人の「キャー!」という悲鳴だけが辺りにこだまする
写真提供/富士急行
山梨の遊園地、富士急ハイランド。7月16日、斬新な絶叫マシーンを次々と提供する同園に、また新たな大型ジェットコースターが登場した。その名も「高飛車」。

高飛車の構想が始まったのは、5年前。その時すでに富士急ハイランドには、高さの「FUJIYAMA」をはじめ、速さの「ドドンパ」、回転の「ええじゃないか」と、それぞれのジャンルでギネス記録を獲得した名物コースターがあった。

この3つのコースターにはない魅力を持ったコースターを作りたい。海外の遊園地を巡るなど、試行錯誤の末、開発チームがたどり着いたのは「世界最大の落下角度―121度」を持つコースターだった。

富士急行の広報を務める早川次郎氏はこう語る。

「真下への落下は90度。121度の落下は内側にえぐる落下なので、未体験のスリルを味わえるんです」

「未体験」。それが、コースターを作るうえでの第一条件だった。

さらに高飛車には、リニアモーターカーと同じく磁場を使い、2秒間で時速100kmに到達するスタート時の“加速”、計7回の“ひねり”など、様々な仕掛けが凝縮されている。

「まさに“幕の内弁当”のようなコースターなんですよ!」

ここまで人を恐怖させる“弁当”があったろうか。落下寸前に車両が一時停止するなど“恐怖”のための演出は、細部にまで及ぶ。

しかし、男たちが目指すのは、単純な“恐怖”ではなかった。

「…お客さんに恐怖と楽しさの狭間で“泣き笑い”してほしいんです」

「怖かった」と、笑っている客の顔が見たい。コースター開発のパイオニアとして、日夜研究を重ねる男たちにはそんな思いがあった。

富士山を見つめながら、早川氏は最後にこう語った。

「正直、次にどんなコースターを作るかは模索中です。でも、あの富士山のように、日本一のコースターを作り続けていきたい」

これからも“ジェットコースターバカ”たちの挑戦は続いていく。
(オカモト犬助/short cut)


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