気になる“あのコ”のシゴトーク/40

菅野結以「誰かの役に立つことで、意味ができたら」

2011.09.08 THU


撮影:堀 清英
2010年8月、菅野結以ちゃんは初の自著『(c)かんの』を世に出した。それから約1年後の今年9月16日、2冊目となる『URAYUI』を出す。“愛”からはじまる50音順のキーワードについて自分の言葉でエッセイを綴った、苦労がにじみ出る一冊なのである。

「フォトエッセイなんですが、メッセージブック的なところもりますね。小6のときくらいから、誰にも見せない“自分ノート”という、そのときの思いとかアイデアを書きためてきたものがあって。それがいつのまにか、自分の中で教訓みたいになり、それをまとめたいと思ったんです」

なぜ「まとめたい」と思うに至ったかを説明するためには、まず結以ちゃんの“これまで”を説明する必要がある。かつて『POPTEEN』でモデルをやっていた結以ちゃんは、同誌のインタビュー企画「東京タワー」で、過去の辛かった経験を赤裸々に語ったのである。

「受け入れてくれるかは怖かったけど、うれしい反響がたくさんあって。自分の過去が誰かの役に立てるって、はじめて気づいたんです。誰かの役に立つことで、つらかったことに意味ができたらいいなって」

以来、モデル活動をしながらブログやツイッターを通し、中高生のよりどころ的存在としてさらにファンを増やしていったのだ。そして結以ちゃんの「より深いところをまとめたい」という思いが結実したのが、『URAYUI』なのである。

「私のことを知らない人にも、ぜひ読んでもらいたいんです。私なりの幸せの“もと”に、どこかできっと共感していただけると思うので。なにかのキッカケになってもらえたらいいなと思います」

結以ちゃん、ここ数年で気づいたのが、「私はモデル向きではない、ということ」。自分自身でなにかを発信していくことの方が向いていると気づいたのだ。それではじめたのが、セレクトショップ「Crayme,」とコスメブランド「Meliesh」のプロデュースである。

「最初はアクセサリーのプロデュースの話をいただいたんですが、こういうのって年齢層が低い層にはちょっと高価なことが多くて。私はブランドの付加価値で値段を上げたくないんです。とにかく安くって考えると、少ない量を作ることが難しいんです。そこでセレクトショップにして、自分のブランドで作るんじゃなく、安くてもクオリティの高い品を買い付けすることで値段を安く抑えようと」

実際、アクセサリーは1000円台からあるのだ。コスメもそう。高価なデパートコスメを使う大人も満足できる、高品質・低価格なものを目指しているとか。話を聞いていると、いつのまにかビジネス系のインタビューのようになってきて。

「本を出せたり、少しずつ夢が叶ってきているんですが、一番大きな夢はこれからです。まずはMelieshの実店舗を渋谷の109に出すことと、Crayme,に関しても店舗を出すことが目標ですね。やっぱりファッションアイテムなので、実際に見て本当にいいものだって知ってほしいから」
(吉州正行)

  • 菅野結以

    1987年千葉県生まれ。2004年から雑誌『POPTEEN』の専属モデル。10年に卒業後、『PopSister』でレギュラーモデルに。同年初の著書、『(c)かんの』を発売。ちなみに休日の過ごし方は「おうちでDVDを観て終わったり、近所の図書館でおじいちゃんに混じって本を読んだり、すごく地味です。夜遊びとかしないし、最近はデザインの勉強がてらPCの前にいると一日過ぎちゃいますね」と結以ちゃん
  • 『URAYUI』

    菅野結以ちゃんのすべてがわかるフォトエッセイ。50音順にまとめられたキーワードをたどっていくことで、彼女の内面に迫れる仕組みだ。「最初はインタビュー形式で掲載する予定だったのですが、自分で書きたい気持ちが大きくなってしまい、結局ほとんど書かせてもらっちゃいました。写真もいろんな現場の裏側を半年間密着したものが載ってたり。キメてない素の私が出てますよ」と結以ちゃん。スクウェア・エニックスより9/16発売。1260円
  • 『URAYUI』発売イベントが決定!

    9月25日(日)東京・渋谷大盛堂書店、10月1日(土)大阪・ジュンク堂書店、10月2日(日)名古屋・星野書店近鉄パッセ店。詳しくは以下リンクから

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