気になる“あのコ”のシゴトーク/49

繁田美貴「ひとつひとつ丁寧にやるだけ」

2011.11.10 THU


撮影:堀清英
テレビ東京アナウンサー・繁田美貴さんは、実直にして生真面目な印象だ。なにせ最近のブームは「片付け」。映画『RAILWAYS』についてたずねると、自分の仕事観とからめて誠実に話すのだ。

「三浦友和さん演じる主人公が、電車の運転士を無事故で定年まで勤め上げるんです。運転手の鑑のような人なんですが、中尾明慶さん演じる若い運転手にこういうシーンがあるんです。『自分が無事故なのは下手だから、毎回気をつけて同じ失敗をしないようにしてるからだ』って。私はアナウンサーとしてキレイな声ではないんですね。でも美声じゃないからこそ気をつけて仕事をしなきゃって普段から思っているので、とっても心に残りましたね」

作品の舞台は富山。ほどなく定年を迎える電車の運転士・滝島 徹(三浦友和)とその妻・滝島佐和子(余 貴美子)は、近くにいすぎるがゆえにわかりあえず、すれ違いを重ねる。定年という第二の人生の出発点に際し、仕事と家庭に対する“区切り”の付け方がテーマになっているのだ。…などと書くと、若い読者にはちょっと縁遠く聞こえるかもしれない。しかし、

「がむしゃらに仕事をしている人が多いと思うんです。ただ、多くの人はやがて退職の時期を迎えます。それまで当たり前だった道や景色が急に変わって見えたとき、人生を振り返るんだろうなって。若い人が観ても、そういう“気づき”がある映画ですね」

ここで繁田アナの“これまでの仕事”について水を向けると、意外にも「もともとアナウンサーになりたいという気持ちはなかったんです」。

「学生時代は、事務所に入りながらモデルや女優業をやっていたんです。たまたま入ったグルメリポートの仕事の現場でうまくいかなくて、『おいしさを伝えるのは、なんて難しいんだろう』と痛感したことがあって。だから、似て非なるものかもしれないけど、何かに役立つだろうとアナウンサースクールに入ったのがキッカケでした」

基礎の発声から応用から、なにからなにまで楽しかったという。こうして目標はアナウンサーに定まった。ちなみに現在の目標は、「遠い目標を定められない性格」らしく、「ひとつひとつ丁寧にやるだけです」と語る。ちなみに趣味の向き合い方にも実直な繁田さんらしさが…。

「カメラです。父が銀塩写真をやっていて、中学からマニュアルカメラにはまりだしまして。今使っているのはちょっと古いキヤノンのEOSkissなんですが、愛着わいちゃって、新しいのになかなか変えられないんです。あ、そうそう。『RAILWAYS』の主人公もカメラマンになりたかったんですよ。劇中の風景がとってもキレイで、つい写真を撮りに行きたくなっちゃいましたね(笑)」
(吉州正行)

  • 繁田美貴

    2007年テレビ東京入社。現在の担当は『仰天クイズ!珍ルールSHOW』、『Hello!毎日かあさん』、『ワールドビジネスサテライト』の「トレンドたまご」コーナーほか。最近のブームは片付け。「年末は特番が多いので、忙しくて大掃除ができないんですよ。物持ちよすぎちゃって部屋があんまりキレイじゃないので、今から大掃除してます!」と繁田さん
  • 映画『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』

    主演・三浦友和で送る、人と人の絆を描いた感動のドラマ。定年を迎え、第二の人生を始めようとする夫婦の不器用ながら深い愛情が、きっと心に響くはず。「当たり前のことが実は本当に大切なことだって、気づかされる映画ですね」と繁田さん
    。11/19(土)富山先行公開。12/3(土)全国ロードショー (c)「RAILWAYS2」制作委員会

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