『宇宙兄弟』『テルマエ・ロマエ』…2012年続々公開!

漫画原作シネマ5大作品の見所は?

2012.01.19 THU


宇宙兄弟 2012年5月5日公開 出演:小栗 旬 岡田将生 ほか 「兄弟で宇宙飛行士になる」と幼いころに約束をかわした南波六太(ムッタ)と日々人(ヒビト)の兄弟。そんな2人の“夢”をめぐる、壮大なる成長物語。小栗旬はムッタのモジャモジャな髪型を、岡田将生はヒビトの“ソフトとんがりヘアー”を完璧に再現。コールドプレイが主題歌を担当
(c)2012「宇宙兄弟」製作委員会
人気マンガ→実写化という流れが定着して久しい。その本数は、ここ数年でさらに増加している。2012年は特に映画界でその動きが活発で、R25世代が日ごろから愛読しているマンガが続々と実写公開待機中になっている。原作はいずれも粒ぞろいの人気作だが、春先~夏にかけて公開される5本に注目してみると、ある共通点に気づく。どの作品も、原作のビジュアルイメージを極めて大事にしている、ということだ。

当たり前といえばそれまでだが、実際問題、二次元のキャラクターを人間が忠実に再現するとなると、どうしても制約が生じてくる。しかし、原作ファンの中に宿ったイメージを蔑ろにするわけにもいかない。作り手たちはこのジレンマをどう解消しているのだろうか。『るろうに剣心』の大友啓史監督は、次のように話している。

「大切なのは、実写映画なりの世界観をきちんと作ること。原作の精神を尊重しながら、どうやって生身の“人間”としてフレームの中に存在してもらうかを念入りに探っていけば、映像として強いものが生まれるはず」

イメージを壊されたくないから実写版は観ない、なんて人もいるだろう。だが、このコメントを聞けば興味もわいてくるのでは…?

ちなみに今回紹介した5本の原作コミックは、累計発行部数360万部から5000万部という人気を誇っている。最近では作り手や俳優自身が原作のファンであり、実写化を熱望するというパターンも珍しくない。昨年公開され大ヒットを記録した『モテキ』はその好例で、原作に対して愛情を注ぎ敬意を払ったうえで、商業的にも成功した作品のモデルケースとなった。こうした成功例が生まれた今、マンガ作品の実写化はますます活況になっていくのかもしれない。

観てから読むか、読んでから観るか。実写映画化のたびにどっちにしようか迷うが、今年はますます悩む機会が増えそうだ。
(平田真人)


  • テルマエ・ロマエ 2012年4月28日公開 出演:阿部 寛 上戸 彩 ほか

    夫がイタリア人のヤマザキマリ原作、異色ファンタジック・コメディー。時空を超え、古代ローマと現代を(風呂限定で)自由に行き来する設計技師・ルシウスと、ヒロイン・真実の笑える交流を描く。阿部寛=古代ローマ人という思い切った配役が話題
    (c)2012「テルマエ・ロマエ」製作委員会
  • アフロ田中 2012年2月18日公開 出演:松田翔太 佐々木 希 ほか

    『ビッグコミックスピリッツ』連載中の脱力系青春巨編を、松田翔太主演で映画化。ノリで高校を中退し、なんとなく上京した田中広と友人のそこはかとない日常を描く。松田は文字通り巨大アフロヘアーに。佐々木希演じるヒロイン・加藤亜矢は映画オリジナルキャラ
    (c)2012 のりつけ雅春・小学館/「アフロ田中」製作委員会
  • るろうに剣心 2012年8月25日公開 出演:佐藤 健 武井 咲 ほか

    幕末に「人斬り」だったことを悔い、剣を人のために生かそうとする緋村剣心と仲間たちの戦いを綴った浪漫譚。アニメ化もされたため、原作のビジュアルに近づけるか不安視もされたが、佐藤健は見事にハードルをクリア。ほかのキャストもファン納得の配役となった
    (c)和月伸宏/集英社 (c)2012「るろうに剣心」製作委員会
  • 荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE 2012年2月4日公開 出演:林 遣都 桐谷美玲 ほか

    大企業の御曹司リクが、荒川河川敷に暮らす個性豊かな人間たちと触れあう中で、自分の力で生きていこうと“独り立ち”するまでを描く成長物語。特殊メイクで原作キャラに限りなく近づいた、小栗旬の“村長”や山田孝之の“星”は一見の価値あり。豪華キャストも魅力
    (c)中村光/スクウェア・エニックス・AUTBパートナーズ

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