東京・大阪 今秋の注目は「ジョジョ」&「ONE PIECE」

マンガ企画展が続々登場のワケ

2012.10.18 THU


『荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展』 7月から8月にかけて仙台で行われ人気を博す。11月4日まで、六本木の森アーツセンターギャラリーでも開催されている。日時指定前売り券はローソンのLoppiで発売中だが、土日祝のチケットはすでに売り切れ
撮影/小島マサヒロ
芸術の秋とはいえ、美術館にはめったに行かない…なんて人も多いだろう。だが昨今、そんな人にも親しみやすい「ゲーム・マンガ」をテーマにした展覧会のビッグタイトルが目白押しだ。

たとえば、『誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展』は2011年の秋に森アーツセンターギャラリーで約60日間開催され、1日平均3000人・計18万人もの来場があったという。さらに今年の3月~6月まで開催された『ONE PIECE展』には、森アーツセンターギャラリー最多動員記録となる51万人超が訪れた。9月には渋谷ヒカリエで『FINAL FANTASY展』が同作の25周年記念企画として行われ、2日間で1万2000人以上を動員し大盛況のうちに幕を閉じた。

「こうした試みは20年ほど前からありましたが、昨今、マンガなどサブカルチャーに対する国内外の評価が高まり、“文化”として受け入れる美術館が増えてきました。集客力への期待もあり、それが大きく花開いた結果が今の状況だと思います。観る人もテーマパークに遊びに行く感覚に近いでしょうね」とは東京工科大学で教鞭をとる、サブカルチャーにも造詣の深い美術評論家・暮沢剛巳さん。

「特に2008年の『井上雄彦 最後のマンガ展』が印象に残っています。それまでのような原画の展示ではなく、すべて描き下ろしの新作を展示し、見せ方も画期的でした」(同)

上野の森美術館での同展は45日間で10万人が来場。その後、入場規制などで鑑賞できなかった人に向け、全国行脚展を決行するほどの成功を収めた。今のマンガやゲーム展人気の火付け役ともいえるかもしれない。

今秋の注目は、森アーツセンターギャラリーで現在開催中の『荒木飛呂彦原画展 ジョジョ展』と、11月に大阪の天保山特設ギャラリーで予定されている『ONE PIECE展』(前述)。どちらも“見もの”は盛りだくさんなので、これを機に展覧会へ足を運んでみてはいかがだろう。
(ピーチ四葉/東京ピストル)


  • 『井上雄彦 最後のマンガ展』

    2008年5月から7月まで開催された同展は、人気のため入場規制がかかった。それを受け、見られなかった人のための全国行脚展として、2010年までに熊本・大阪・仙台で開催された

    (c)I.T.PLANNING,INC
  • 『誕生25周年記念 ドラゴンクエスト展』

    2011年10月から12月にかけて開催された『ドラゴンクエスト展』は、誕生25周年を記念して行われた。まるでゲームの世界に入り込んだかのような展示で、同作のファンを楽しませた

    (c)1986-2012 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/
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  • 『尾田栄一郎監修 ONE PIECE展 ~原画×映像×体感のワンピース』

    3月から6月まで東京で開催された『ONE PIECE展』が、11月24日から大阪天保山特設ギャラリーで開催される。第1期の日時指定前売り券は、全国のセブン‐イレブンなどで販売中

    (c)尾田栄一郎/集英社 ※写真は東京会場のものです
  • シリーズ生誕25周年記念 『FAINAL FANTASY展』

    今年の9月に開かれた『FINAL FANTASY展』。抽選で選ばれた人だけが参加できるライブやトークショーなど、企画は目白押し。夏休み最後をFFで締めくくったファンも多いはず

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    ILLUSTRATION: (c)YOSHITAKA AMANO

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