日本1周ご当地不思議巡り/第25回

沖縄県民は日本一「弁当」好き!?

2012.10.26 FRI


「長寿日本一」を宣言する県北の大宜見村の、その名も「長寿膳」と呼ばれるお弁当。季節の島野菜がふんだんに使われたお弁当で、これなら健康にも良さそう♪
チャンプルーにソーキそば、海ぶどうに島らっきょうなど、特有の食文化を持つ沖縄県。日本広しといえど全国区の知名度を誇るご当地料理はなかなかないように思います。そんな沖縄県民の食事情について調べてみたところ、ひとつ面白い特徴を発見しました。

それは「弁当」への支出額の多さ。総務省「平成21年度 全国消費実態調査」によれば、沖縄県の弁当支出額は1827円/月で全国第1位。いったいなぜ沖縄県民はそれほど旺盛に弁当を食べているのでしょうか?

そんな疑問を胸に沖縄県内を巡ると、あちこちで「弁当」の看板を見かけます。路面店はもちろん、昼時になるとオフィスや工事現場などに出張弁当屋が出没。琉球新報(2007.1.22)によると、2001年に732軒だった県内の弁当屋と仕出屋は、05年には930軒となり、4年で200軒ほど増加したとのこと。那覇市内の弁当屋のなかには深夜営業している店もあり、夜働く人たちやタクシー運転手のお腹を満たしているそうです。

メニューも豊富で、沖縄らしいチャンプルー系のものから、トンカツなどの一般メニュー、さらには本格的なアジア料理など実に様々。趣向を凝らした弁当には、これでもかと言わんばかりにおかずが詰め込まれています。

そして何より価格が安い! 同じメニューを店で食べたら700円以上はするところ、相場は300~400円! そりゃ弁当が支持されるわけです。

ここまで弁当文化が浸透している背景について、県内の老舗弁当屋さんはファストフードの影響を指摘します。

戦後、1972年まで米軍に統治されていた沖縄にはファストフードの文化が浸透しており、調理された食品を買ってきて食べる “中食”文化に早くからなじんでいたというのです。実際、人口10万人あたりのハンバーガーショップの数も沖縄県が第1位(総務省「平成18年 事業所・企業統計調査」)。確かに、弁当も“手軽な食事”という意味で、ファストフードに通じる面があるのかもしれません。

ちなみに、「長寿日本一」を宣言する県北の大宜見(おおぎみ)村には、その名も「長寿膳」と呼ばれるお弁当が! 季節の島野菜がふんだんに使われたお弁当で、これなら健康にも良さそうです。こんな弁当が手ごろな価格で食べられるなら、沖縄県民の弁当好きにもうなずけますね。
(長谷川浩史/梨紗)

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