美味しいお酒に出会いたい/第8回

海外のビールを楽しむために

2013.01.12 SAT


「ビール、特にピルスナータイプは万能の食前酒ですから、どんな料理にも合います。『ギネス』(スタウト)のような、濃厚な味のものを食後に楽しむのもかっこいいですね」(高松さん)
暑い日にキュンと冷えたビールで「プハ~ッ」。寒い日に暖房の効いた部屋で「プハ~ッ」。苦味と炭酸がもたらすそう快感はビールならでは。ビール党、ビール通を自称する方も多いのでは? でもワインならフランス、ウイスキーでならスコットランドと、お酒にはそれぞれ“本場”といわれる所があるもの。ビールも本場のものが一番、ぐらいに言わないと格好つかないんですかね?

「そうとは限りませんよ。日本のビールは味が軽く、炭酸が強めなのが特徴ですが海外の方にも人気です。各メーカーから出ている特にちょっとお値段高め、麦芽原料100%のものの評判が非常にいいんですよ。でもそんな日本のビールに慣れ親しんでいるからこそ、機会があれば世界のビールも試していただくとよりビールが好きになるかもしれませんね。一口にビールといっても味の幅は非常に広いですから」(Bar/NOKKTON高松史絵さん)

デパートとか専門店に行けば、見た事も無い海外のビールが並んでいたりしますからね。では、ビールを選ぶ際に知っておくべきことはなんでしょうか。

「醸造工程で上に溜まるタイプの酵母で造られている上面発酵のビールと、下に沈むタイプの酵母で造られた下面発酵のビールという2つという大きな分類がまずありますね。もうひとつ、野生の酵母を利用したものもありますが、日本での流通は限られているのでここではおいておきますね」

では、それぞれの特徴を教えてください。

「下面発酵のビールを総称して“ラガー”といいます。低温で比較的醸造に時間がかかり、ひとことでいえばキレがあってさっぱり飲めるタイプですね。日本の大手メーカーのビールのほとんどはこの下面発酵で造られています。さらにいえば、ラガーのなかでも淡い色とホップの苦みが特徴の“ピルスナー”または“ピルス”という種類になります」

では、上面発酵のビールはどんなビールなんですか?

「上面発酵のものはラガーに対して“エール”という分類になりイギリスが本場。複雑な香りとコク、フルーティーさが持ち味です。エールにも、原料の小麦由来の酸味と香りが特徴的な“ヴァイス”や、原料の大麦を焦がして造ることで濃厚かつ苦みのある“スタウト”など、こちらもいろいろ種類があるんですよ」

では、日本のビールとは違う味を試してみたい人に、海外ビールのオススメを挙げてください。

「イギリスのエールを代表する『バスペールエール』などはいかがでしょうか? 芳醇な風味に飲みやすさを兼ね備えたコクのある味は、日本のビールにはない味わいです。醸造された温度に近い方が本来のおいしさがわかると思いますので、あまり冷やしすぎないでお試しいただければと」

一口にビールといってもいろいろあるんですねえ。いろいろ飲み比べて「とりあえず~」だけでなく「締めのビールは○○で」なんてオーダーができるビール通になってみたいもんです。

(宇都宮雅之)

※この記事は2012年01月に取材・掲載した記事です

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