気になる“あのコ”のシゴトーク/108

白鳥久美子「処女を、捨てたい」

2013.01.31 THU


撮影:堀清英
「30年以上にわたる人生で、いろいろたまっていたんです。きっと、はき出したかったんでしょうね」

芸人の白鳥久美子さんがそんな思いを込め、約2カ月という短期間で200ページにわたって自ら書き下ろしたその内容は、読む者に衝撃を与える。

「なぜ私がいまだに処女なのか、一度きちんと思い返さないと問題点が見つからないと思って。だから記憶のデトックスをして、全部出してから次のステップに進もうと思って書きました」

自分を美少女だと思い込んでいた小学校時代。思い込みに過ぎないと気づいてからの奈落の底のような人生。そして“アゴドリル”なるあだ名の付いた中学時代に、同級生の顔がちっとも思い出せない高校時代…と聞くと壮絶な内容が思い浮かぶかもしれないが、悲壮感はまるでない。むしろそんな昔の自分と今の自分との脳内対談など、不毛ながら爆笑してしまう内容だったりする。

「芸人という立場で昔を振り返ったからです。当時の気持ちのまま書いたらダークなものになっていたでしょうね。一番後悔しているのは、高校時代に『オトコはこの世にいない』『恋愛は悪だ』と決めつけていた自分ですね。活を入れたい」

だが、残念なことに当時からそんなに進歩はなさそうだ。顔が全国的に売れている今でもしっかり貞操を守っているのが、なによりの証拠。

「これじゃいけないと思って、最近は合コンに行くようにしています。結局お酒が入るとアゴをいじられて終わることが多いんですが。最近、自衛隊の方と合コンして、『今度映画でも』って誘われたんです。でもその日に突然仕事が入ったとかでドタキャンされて。…公務員で夕方から突然仕事なんておかしいじゃないですか。それで『私、やっぱりモテないんだな』と実感しましたね」

最近のラブラブエピソードだそうだ。しかしそれは、芸人としてみたら“おいしい”と呼べるエピソードだったりするハズ。

「芸人であることにだいぶ救われていますよ。フリーターのときは、恋愛相談されたら彼氏がいる体で答えてましたから。もうウソつく必要ないですし、今が一番楽しい実感はありますね」

仕事は楽しい。ただ…。

「ーー処女は捨てたいんです。処女を失うことでキャラが変わって仕事を失うことになっても…。その快楽を知ることで、また新たなステップが生まれるかもしれないじゃないですか。私の周りの(処女)サークルの子たちは『このままで幸せ』とか言ってるんですけど、タイプの男にぐいぐい来られたら抱かれるだろうよと。欲望にまっすぐ生きることが処女道だと思うんです。処女って守るものではなく、捧げるものだと思うんですよね」
(吉州正行)

  • 白鳥久美子

    1981年福島県生まれ。2007年お笑いコンビ・たんぽぽとして相方の川村エミコとデビュー。趣味はポエム作りと鉄塔を眺めること。「孤独にそびえ立つ美しいフォルムが好きなんです。そこから線が延びて、さらに延びて家々につながっていることを思うと涙があふれそうになります。今鉄塔グッズを集めていて、碍子(がいし・電線と鉄塔をつなぐ絶縁体)を手に入れたんです!」と目を輝かせて語る白鳥さん
  • 『処女芸人』

    31年にわたって非モテをこじらせてきた純情処女芸人の半生を綴った、衝撃の実話エッセイ。巻頭には本気で撮影したお見合い写真も掲載し、1260円で発売中!「私は女子代表ではありませんが、クラスの端っこにいた目立たない女子の代表ではあります。そんな子が何を考えていたのか、そしてその魅力を見つけてほしいです。さらに白鳥とおつきあいしてもいい男子がいたら、ぜひご連絡を」と白鳥さん。本当にご連絡を!

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