授賞式を前にトリビア紹介&作品賞を占う

見どころ満載アカデミー賞の魅力

2013.02.18 MON


伝説となった大統領の実像に迫る『リンカーン』。徹底した役作りでリンカーンを演じきったダニエル・デイ=ルイスの主演男優賞にも期待がかかる 『リンカーン』 4月19日(金)TOHO シネマズ日劇他全国公開 配給:20世紀フォックス映画
世界中の映画ファンが心待ちにするビッグイベント“アカデミー賞”の授賞式がいよいよ間近に迫ってきた。

やはり気になるのは作品賞の行方だろう。…ということでまずは今年の行方を占ってみよう。最有力候補は最多12部門にノミネートされた、監督スティーブン・スピルバーグ×主演ダニエル・デイ=ルイスの『リンカーン』。だが、後を追う11部門ノミネートの『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』は、ファンタジックなストーリーに3D映像が絶妙にマッチすると評判上々。この勢いで一気に勝者に躍り出るか?

一方、アカデミー史上31年ぶりという(※1) 主要5部門&演技部門全制覇ノミネート(作品賞・監督賞・脚色賞・主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞)を果たしたのは『世界にひとつのプレイブック』。スタッフ・演者含めすべてにおいて秀逸という証だけに、作品のクオリティは保証ずみともいえる。

とはいえ、作品賞ならびに外国語映画賞にダブル・ノミネートされた『愛、アムール』やアカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデングローブ賞・作品賞(ドラマ部門)を制した『アルゴ』、同じく同賞の(コメディ/ミュージカル部門)に輝いた『レ・ミゼラブル』の実力もあなどれない。今回作品賞にノミネートされた9作品はどれも実力・話題性ともに最優秀作品賞の資質は十分だけに、今年はかなりの混戦模様となりそうだ。

そんなアカデミー賞。そもそも記念すべき第1回授賞式は1929年5月19日にハリウッドのルーズベルトホテルで開催された。いまや6000人を超えるという映画芸術科学アカデミーの会員数もこの時はまだ270人。ゲストチケットは5ドルだった。当初は夕食会がメインで授賞式は短めにというシンプルスタイル。しかも3カ月前には受賞者は結果を知らされていた(ただし発表までは秘密にする)というから驚きだ。

当時行われていたカジュアル方式が、現在の封筒で厳重に封印されるスタイルに変わったのは1940年。報道目的のため事前に結果を通知されていたある新聞社が、授賞式当日23:00解禁というルールを破り、夕刊に受賞者について掲載してしまったのだ。

この事件以降、投票結果は国際的な監査法人プライスウォーターハウスクーパースにより厳重管理され、授賞式当日にプレゼンターが封筒を開ける瞬間まで明らかにされることはない(※2)。だからこそ、テレビ画面にあふれるリアルな受賞者の喜びの声や感激の涙が、観る者の心に感動を与えてくれるのだ。

今年の第85回アカデミー賞・授賞式は2月24日(日本時間25日)に開催予定。栄光のオスカーは誰の手に?
(足立美由紀)

※1 配給元のGAGAコミュニケーションズ発表による
http://playbook.gaga.ne.jp/

※2 映画芸術科学アカデミー公式ホームページ
http://www.oscars.org/index.html

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