ダメリーマンだけど憎めない!?

「釣りバカ」ハマちゃん幸せ処世術

2014.03.20 THU


「釣りバカ日誌」シリーズ全22作品を2カ月連続でハイビジョン一挙放送! (C)1988松竹株式会社
コロコロ変わる上司の指示やクライアントの無茶振りに耐え、サボり上手な同僚の分まで仕事をこなす。自分の中の“デキるサラリーマン像”を追求してストイックに仕事をしているけど、内心かなり追い詰められている…なんて人も少なくないのでは?

そんな“デキるサラリーマン像”の呪縛を解くのにとっておきのキャラクターをご紹介。それは「釣りバカ日誌」シリーズのハマちゃんこと「浜崎伝助」。作品名は知っているけど内容は詳しく知らない…という人のために簡単に紹介すると、「釣りバカ日誌」は同名の人気コミックを原作にした映画シリーズで、三度のメシより釣りが好きな万年ヒラ社員・浜崎伝助(ハマちゃん)と、彼が勤める鈴木建設の社長・鈴木一之助(スーさん)の2人を軸に描かれる人情喜劇。スーさんは社長でありながら、趣味の釣りではハマちゃんの弟子…という上下関係の逆転が特徴で、タテ社会に生きるサラリーマンには一種のファンタジーともいうべき設定が持ち味だ。

特に注目したいのは、主人公ハマちゃんの生き様。大企業の社長であるスーさんが様々なしがらみや重責に悩まされる一方、ハマちゃんは一点の曇りもなく、出世欲ゼロ。あまりに大胆なキャラ設定に、本職のサラリーマンからみたらひどくでたらめなんじゃないか…と脚本を務めた山田洋次監督も最初は心配したほどだったとか。ところが、山田監督が実際に建設会社の営業マンに実際に聞いたところ、“ハマちゃんはある種の理想”と語ってくれたとか。ルールに縛られて人間的魅力を失ってしまう人は、結局仕事もとれないのだと。んー、確かに出世なんて目もくれず、“釣り”と“奥さん”をこよなく愛して人生を謳歌する姿は、R25世代に「本当の幸せとは何か?」を考えさせてくれるきっかけになりそう。

さらに監督の言葉を借りれば、ハマちゃんのような「企業内自由人」の目線に立つと、不自由にギクシャク生きている人達は滑稽に見えてくる――というのも頷ける。どんな役職でも人としては平等であり、発想は自由でいいんだ…という目線は、組織や会社が成長して利益をあげていく上でも、本当は必要な条件なんじゃないかとも。

1988年に公開された第一作を皮切りに、以降ほぼ毎年1本ペースで新作が公開され、あの「男はつらいよ」に並ぶ国民的人気映画シリーズに成長。2009年公開の「釣りバカ日誌20 ファイナル」で完結するまで、全22作品が制作された。

そんな「釣りバカ日誌」全22作品が、3月22日からWOWOWで一挙放送。万年ヒラ社員で、一見するといい加減…しかし、そんなハマちゃんが発する幸福感のオーラに周囲が惹きつけられていく様子は、観ているこちらも幸せにしてくれるパワーがある。

真面目に上司の言うことを聞きながら、卒なく仕事をこなして出世するだけが“デキるサラリーマン”ではない――そんなことを教えてくれる本作は、ギスギスしがちな会社生活を送る僕達サラリーマンにとって、心のサプリメントにもなってくれるはず。すべてのR25世代必見の「釣りバカ日誌」、この機会にぜひご覧あれ!

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