地球全体に役立つ和食の価値とは?

改めて知る無形文化遺産の“和食”

2014.06.30 MON


「日本食未来ナビ」では、世界から見た日本の食文化の魅力がわかりやすくまとめられている。普段何気なく食べている和食の価値を改めてチェック!
昨年の12月にユネスコの無形文化遺産に「和食」が登録されたというニュースを記憶している人も多いはず。食に関係する無形文化遺産としては、フランスの美食術、スペインやイタリアなどの地中海料理、メキシコの伝統料理、トルコのケシケキ(麦がゆ)の伝統がすでに登録されており、和食は5件目の快挙といえる。

和食というと、懐石料理や寿司などをイメージしてしまいがちだが、今回登録されたのは特定の料理ではなく「和食:日本人の伝統的な食文化」というもの。申請では和食を「自然を尊ぶ」日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」と位置づけている。

う~ん。わかったようなわからないような。改めて考えてみると、世界に誇る日本の食文化とは何なのだろう? せっかく世界から文化遺産として認められたのに、当事者である我々に自覚がないというのものお粗末な話だ。

そこで、日本食・食文化の魅力を再認識するのにぴったりのサイトを紹介しよう。農林水産省がこのほどスマートフォン向けに開設した「日本食未来ナビ」は、日本食から離れつつある日本人に対して、改めて日本の食文化の魅力を未来に伝え、郷土料理を通じて地域の活性化を目的としたポータルサイトだ。

サイトは大きく4つのコーナーで構成されており、たとえば「日本食は“未来食”」では、日本人にとってなじみ深い「一汁三菜」という食事のスタイルが、洋食やファストフードに比べて栄養バランスが優れている点や、「納豆」や「きゅうりのぬか漬け」など、古来の知恵として生まれた発酵食品の魅力が、わかりやすくまとめられており、世界に誇る和食の価値を再認識できる。

また、「地球旬食」では暦を通じて楽しめる食をクローズアップ。旬の食材や四季の移ろいも和食の魅力のひとつだが、5月に「初鰹」が捕れる理由を太平洋の気候変動で紹介したり、6月の梅雨が「麹(カビ)文化」を生み出していたりと、じつは日本の食文化は、地球全体の気候によって育まれてきたことに気づかされる。

そのほか、地域の郷土料理や食文化の振興事業で受賞した団体や全国各地の取り組みを紹介する「日本食ルネサンス」や、戦後から現代の日本食の衝撃的な実態がわかる「日本食の今」など、日本の食文化をいろんな角度から知ることができる。

世界に誇る食文化として認められた和食。せっかくなら、もう一歩踏み込んでその背景を知ったうえで楽しむべき。「日本食未来ナビ」でうんちくの1つも仕入れてみてはいかがだろう?

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