先輩が熱く語る!俺たちのR22時代

林修先生「仕事とは勝負だから」

2015.02.26 THU


はやし・おさむ 1965年愛知県生まれ。初冠番組『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系列)は先生のMCが冴え渡る、必見の教養バラエティ。「おかげさまで自由にやらせていただいています」と先生。ちなみに文末で触れた『すし、うなぎ、てんぷら ~ 林 修が語る食の美学』(宝島刊・1296円)は先生の食へのこだわりが詰まった一冊! 撮影/林和也
「今でしょ!」フィーバーから2年。しかしそのフレーズに頼ることなく、朝の情報番組のコメンテーターや、ゴールデンタイムに『林修の今でしょ! 講座』といった冠番組2本のMCを務め、押しも押されもせぬお茶の間人気を得た林 修先生。

「宝くじに当たった気分でした。体力的にもなんとかなったので、とりあえず1年やるかという感覚で始めましたね。ダメと言われれば(元の立場に)戻ればいいだけですから、『売れたい!』という思いも全くなく、淡々とやっていました。そもそも仕事に対しては受動的なんです。『これをやってください』といわれたものを順番にこなしていく感覚なんですよ」

もともとは…いや現在もトップクラスの予備校講師。東大を目指すひと握りのエリートを相手に教鞭を執り、カメラを通した映像授業も行う。知識を蓄え、“人前で話す”スキルに磨きを掛けてきたのだ。人生にはいろんな局面が待ち受けていて、どんな経験が役に立つのかはわからない。

「正直、この積み重ねが他のフィールドで使えるとは思いませんでした。でも、さんざん人前でしゃべってきましたから、違和感や緊張、不安もありませんでした」

加えて林先生の仕事に対する向き合い方も大きい。

「だってプロが僕を選んでくれたわけですから。僕を使ったことで、仮にうまくいかなかったとしても、僕の責任ではないんです(笑)」

無責任なわけではなく、こういう割り切り方も必要なのだとか。「うまくいかなかったら…」とおびえずに済むのだから。

「当然仕事を受けたからには、要求を冷静に読み、このぐらいで満足するだろうというレベルを見極め立て、その上を行こうとは思っています。100やれる人が120やって、初めて次につながるんです」

なにせ、「仕事とは勝負だから」。

「勝負であるからには勝たなければならない。やって勝ち続けることにこそ、意味があるんです」

しかし、いつも勝ち続けてきたわけでもない。東大法学部を卒業後、大手銀行に就職。しかし「先は長くなさそう」という先見の明を発揮して、半年後に退職(後日実際に破綻)。そこまではよかったが、その後3年ほど苦労した経験も。だが「ここなら勝てる」と、予備校講師になってからはずっとうまくいっているという。

林先生の人生には“新人時代”がたくさんある。その当初から、スタンスは変えていないという。

「やりたいかやりたくないかを仕事を選ぶ基準にしないことです。目の前の仕事を、真剣に取り組む。すると不思議と、いつしかやりたかった仕事がやれるようになったりもするんです。たとえば僕の場合、さほど書きたくない本でも一生懸命書き続けたら、ずっと書きたかった食の本を書くチャンスをいただきました。現在宝島社から発売中です(笑)」
(吉州正行)

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