気になる“あのコ”のシゴトーク/219

罵詈雑言を浴びるアイドルの情熱

2015.03.20 FRI


撮影:Satomi
「中学生のころから生活が変わっていないんです。食事は野菜がダメで、お肉ばっかり。なかでもカルビが好物です。あとお菓子も大好きで、1日に3つくらいチョコを買います。だから肌荒れがすごくって…」

アイドルグループ「スルースキルズ」のメンバーである椎名あつみちゃん。そんな日常が災い(?)して、付いたあだ名が“クソガキ”。だがそんなことを言われてもへっちゃら。なにせ「スルースキルズ」は世界初の、罵られてもいいアイドルなのだから。

「でも最初のころはすごく泣きました。真に受けて病んだこともありましたけど、今は『褒められている』という前向きな感覚で捉えられるようになりましたね!」

ライブが始まると観客からの「帰れ」コールが始まり、やがて悪口雑言の嵐に突入。それでもめげない彼女たちの活動は、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村 淳のとある思いつきから始まったとか。

「淳さんはツイッターとかであおりを受けると、スルーできないんですよ。それがもとで炎上しちゃうこともしばしばで、『スルーできるスキルがほしい』という思いから、私たちが生まれたんです」

田村が個人的に配信しているツイキャスで候補を募集し、オーディションで選抜。かくして「スルースキルズ」は2013年から活動を開始し、あつみちゃんは同年募集した2期生としてデビューした。「腹黒」「ゲス」といった短所を持つメンバーとともに、インディーズアイドルとして精進を続ける。

努力の甲斐あって、この4月1日にシングル「幕開けセンセーション」でメジャーデビューを飾ることに。どこか間の抜けた、けれどアップテンポで耳に残るメロディーを備えた、いわば「スルースキルズ」の“名刺代わり”的な仕上がりだ。

「現代は仕事や人間関係でイライラが溜まるストレス社会ですけど、これを聴いてもらえれば元気になれると思うんです。さらに罵ってもらうことで、私たちがストレスのはけ口になれたらなと思っています」

急に話が大きくなったが、それくらいの熱意を持つアイドルグループなのだ。そこでこの先の目標を尋ねたものの、正直それどころではないらしい。

「5月3日(日)にライブがあるんですけど、500人集客できないと即解散という一世一代の勝負でして…。5月以降のスケジュールは真っ白なので、乗り越えられないと本当に解散になるんですよ。だからぜひ来ていただいて、私たちを存分に罵ってください!」
(吉州正行)

  • 椎名あつみ

    9月6日生まれ。2013年に「スルースキルズ」2期生として補欠繰り上げでデビュー。ちなみにメンバー同士でも罵り合っている一方、メンバー同士で“ラーメン部”を発足して活動するなど、仲良しな一面も。「空き時間にラーメン屋さんに行くんです。家系ラーメンがお気に入りですね。お店でも罵り合っているんですけど(笑)」
  • 「幕開けセンセーション」

    「スルースキルズ」待望のメジャーデビューシングル。ポップでノリがよくてどこか抜けていて…という彼女たちの魅力を表したような一曲。「予約特典として、CDを買ってくださった方に、好きな言葉を耳元でささやくというイベントを企画しています。逆に罵ることもできますよ!」とあつみちゃん。4月1日(水)発売!

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